エイリアン2
映画は常に同じフィルムが回ってるから何時何処で観ても同様に楽しめる・・と思ったら大間違い。映画館で観る場合、客ノリが作品価値を大きく左右するのだ。
二十歳の頃、初めてエイリアン2を観たのは確か新宿のオデオン座。その時はバイオ・インフェルノとの二本立てで、途中から劇場に入ったら酔っ払いのオヤジがイビキかいて寝てた。うざいなあ・・と思いつつ映画も面白くなかったから酔っ払いが寝るのも仕方ないと思ったりしてた。
で、バイオ~が終わりお目当てのエイリアン2が始まった。冒頭部分は相変わらず酔っ払いが大イビキ。ところがこのオヤジ、途中から起き出してきたと思ったらすこぶる反応がよろしい。びっくりシーンではウオッ!となり、カッコいいシーンになると歓声を上げる。
このオヤジの反応に引きずられるかの如く俺ら他の観客も声を上げながら鑑賞。そしてクライマックスのパワーローダー登場シーンでは全員拍手喝采。ちなみにその時劇場にいた観客は20人そこそこ。それでもあのクライマックスの盛り上がりは尋常じゃなかった。映画祭じゃなく、満席でもない二番館であそこまで盛り上がった例にはほとんど立ち会った事がない。だからこそエイリアン2は今も俺にとって大事な映画の一本になってる。舞台は一期一会と言うけど、映画だって一期一会なんだよ。
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