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2012年9月25日 (火)

天国と地獄

初見は確か中学の頃。すげー面白くて全編画面に釘付けだったものの、以来一度も再見する事はなかった。先日WOWOWで放映されたので録画して久々に見返したら卒倒する程の面白さにビビった。

冒頭から約1時間密室劇が展開され、ここがちょっと舞台劇っぽいんだけどシチュエーションと演技に緊張感があるので全く飽きさせない。更に言えばここでじっくりと権藤の人間像を描くからこそ、それが後々の展開に活きてくる。

語り草になってる特急列車のシーンは俺ごときが何かを論ずるレベルじゃない。話の展開もアイディアも演出も撮影も完璧。正にサスペンス映画の手本。

一つ苦言を垂れるとしたら真犯人が断定出来てからの警察の動き。更なる重罪を促すような捜査方法は人道的にどうなんだろ、と思ったりして。結果的に犠牲者が一人増えちゃったし、これはいかんでしょ。ヤク中にだって人権はあるからね。

とは言え、トータル的に面白過ぎるのでそれすら些細な事に思えてくる。円熟期の黒澤恐るべし。ちょっと調べたら用心棒が1961年作、椿三十郎が1962年作、天国と地獄が1963年作なのか。間違いなくここが黒澤監督のピーク。これだけの傑作を毎年送り出せば、そりゃあ世界の巨匠になるでしょうよ。

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