仙台の居酒屋 源氏
旅の醍醐味の一つはその土地の名店を訪れる事。仙台と言えば牛タンというパブリックイメージが出来上がってるけど、昨年夏に仕事で仙台へ来た際に牛タンの有名店なら訪問済みという経緯もあり、今回は牛タンに拘らず名店検索。
するとトップに弾き出されたのは仙台駅から徒歩10分程の所にある居酒屋、源氏。なんでも店の佇まいが秀逸という事で、これは一度覗いてみたいと思いつつもりめぐさんのライブ終了後、雨の中を10分ほど歩いて文化横丁なる飲み屋街へいそいそと足を運ぶ。
路地にある飲み屋街の、更に奥まった路地の先にその店はあった。正に隠れ家といった佇まいの店内に入るとほぼほぼ満席状態。ただ、タイミング良く一席空いたのでそちらへお邪魔する形で着席。
webで得た情報によるとこの店、61年もの間改装せずに営業してるらしい。そりゃ空調やビールサーバーは現代の物だけど店の雰囲気は昭和そのもので、小津映画や昭和40年代のNHKドラマに出てきそうな居酒屋の雰囲気。
しかも面白いのはメニューのシステムで、壁に貼られたお品書きを見るとビールも日本酒も1000円。但しこれに必ず料理が一品付く。最初はお新香と煮付けが少々、二杯目は冷や奴、三杯目は刺身・・と徐々にグレードが上がっていく。これもwebで得た情報だけど四杯目で完成のコースメニューになってるらしく、最後に出てくるのはおでんか味噌汁の二択。俺は躊躇せずおでんをセレクト。
出てくる料理は確かに美味い。最後のおでんなんか出汁が利いててホントに美味かったけど、ここって料理の味云々よりも雰囲気を満喫出来るという意味での名店なんだと思う。特に店を切り盛りする女将さんの上品な佇まいとか、webで書かれていた通り昭和中期にタイムスリップした気分にさせられる。実際、店内でiPhoneいじってると凄まじい違和感に襲われたりして。
俺、ちょっと前まで一人飲みが全然出来なかったから、半年前だったらこの店の情報を掴んでも行かなかったと思う。今じゃ高田馬場でさんざん一人飲みして慣れちゃったからお邪魔してみたけど、うん、行った価値は充分にあった。
そう言えばお勘定したら3800円だった。一杯1000円なら4000円の筈なのに。これ、4品完食したら割引とか、そういうシステムなのかね。
最後に暗い店内で無理矢理撮った画像を公開。これで何となく雰囲気が伝わるかな?
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