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2013年6月12日 (水)

クソすばらしいこの世界

早速観てきたのでレビューなんぞを。

まず唸ったのはファーストカット。冒頭で壮大な風景を写し出し、ここが狂人に襲われたら絶望的な程に誰も気付いてくれない場所だという事を観客へ強く意識付ける。本場アメリカのスラッシャーホラーはそこが正に肝で、ちょっと叫べば誰かが駆けつけてくれそうな日本とは環境が大きく異なるからこそ怖い。それをしっかり見せてくる辺り朝倉監督、ただ者じゃない。

更に言えば全編ロサンゼルスロケという環境を見事に活かしきってる。前記のスケール感にせよ建造物を含めたロケーションにせよ、これがインディペンデント作品だという事を忘れてしまう高級感に満ち溢れてる。誤解されちゃ困るけど、アメリカで撮りさえすれば無条件に高級感が出るほど映画の世界は甘くない。シチュエーションを活かせる演出家の目と技術スタッフの手腕があって初めて成し得る事なので、その点で撮影クルーの仕事ぶりは賞賛されて然るべき。

撮影の話を続けるけど全編通してテレビ的なウソっぽさがなく、何の事前情報もなければ普通にアメリカ映画?と思わされる映像クオリティに陶酔する事しきり。で、昨今はホラー系でも特機やCGを多用するから仕上がりが派手だけど、相当なロウ・バジェットと思われる本作ではそこまで派手な仕掛けが出来ない分、結果オーライだけど7-80年代製スラッシャーホラーの空気感が漂う。俺ら世代にはそれが凄く心地良い。

ちなみに途中までは本場アメリカのホラー映画を見事に再現してるな~位に思ってたけど、それだけに止まらず中盤からちょっとした仕掛けが加わる。それが何なのかはネタバレになるので書かないけど、これが良いエッセンスになって最後まで楽しめた。

欲を言えばゴア描写の役者さんのリアクションにもうひと頑張り欲しかったかな~。この話になると即座に思い浮かぶのは三池崇史監督のマスターズ・オブ・ホラー インプリント ~ぼっけえ、きょうてえ~。拷問シーンの役者のリアクションたるや凄まじく、生半可なゴア描写じゃビクともしない俺でさえ顔を歪めながら観たもん。画ヅラも大事だけど観客に痛さを伝える一番の要素は役者のリアクションなので、もっと痛がってくれたら満点だった。

さておき配給がキングレコードなので将来的にDVDリリースされるとは思うけど、こういう作品は劇場で観てこそ真価を堪能出来るので東京在住のリピーター諸氏には今月28日までに是非劇場へ足を運んでいただきたく。トークイベントも控えてるので、公式サイトから引用させていただきます。

★『クソすばらしいこの世界』 公開スタート!!!
公開初日~上映最終日 6/8~6/28

作品データ 2013年/日本/カラー/78分

タイムテーブル
21:00

料金 
当日:一般 1500円/大・専 1300円/シニア 1000円

イベント情報 
6月15日(土) 21:00の回上映後
 ゲスト:内藤瑛亮(映画監督)×朝倉加葉子(本作監督)

6月19日(水) 21:00の回上映後
 ゲスト:松江哲明(映画監督)、朝倉加葉子(本作監督)

於:ポレポレ東中野

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