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2013年8月17日 (土)

熱闘甲子園

高校野球、大して関心はないもののやってると観ちゃうよねえ。やはり負けたらおしまいという一発勝負の緊張感と、凡フライやゴロが決勝打に成り得る展開が面白過ぎる。しかも高校球児なんて数年前までは小学生だった子供達じゃん。それがあんな大観衆に囲まれ、全国何百万の視聴者に注目されながらよくやってると思うよ。しかし、あの異常な環境下でホームランとか打っちゃったら、そりゃあモテモテだろうに。俺だって惚れちゃうもん。

さておき表題の件。テレ朝の熱闘甲子園ってまだやってるのかな~と思いつつ気まぐれに番組表を確認したら今も健在なのね。ただ正直言うと俺、あの番組ってあまり好きじゃない。本来、筋書きのないドラマである筈の試合に後付けでドラマ的要素を盛り込み、随所にスローモーションやストップモーションや音声カットといった技法を取り入れドラマティックに見せようとするあざとさが鼻に付くんだよね。ただ、昨日今日の放映分は昔ほど酷くなかったけど。

今も忘れられないのは20年近く前だったか一人の監督さんをフィーチャーした回があり、その人はどんなピンチになっても笑顔を絶やさず、選手達もその笑顔に救われながら数々の急場をくぐり抜けて甲子園出場を果たしたそうな。でも健闘空しく1回戦敗退。で、その監督さん、点差を付けられた9回の攻撃で2アウトを取られても笑顔を絶やさない。ところが試合終了と同時に泣き出してしまう。そこに今は懐かしい皆口裕子のもう少しみんなと一緒に戦いたかったから・・とか何とか作為的なナレーションが被る訳ですよ。そんなの見せつけられたら泣くに決まってるじゃん。

でもクールに制作者サイドの立場で考えると、まずその高校へ取材へ行った際、何処にドラマ性を持たせるかを考え関係者にリサーチした結果、笑顔を絶やさない監督というネタを掴んでこの人、試合に負けたら泣くかもしれない・・と思いつつ、試合終了直前から網を張って監督の顔をクローズアップで撮り続ける。そして待望の泣き顔が撮れたらもうご満悦で編集室へ持ち込み、当初の思惑通りに感動巨編を捏造する、と。そういうクルーの姿が見えてきちゃうから普通に観られないんだな。

ただまあ、プロ野球ニュースみたく無機質に試合の結果を紹介するだけの番組じゃ大衆受けしない事は分かるので全面否定しないけど、個人的にはやっぱり好きになれない。NHKの中継の方が断然面白いし絶対的にドラマティックだから今後はそっちオンリーで高校球児達の活躍を見守ろうかと。

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