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2013年9月 8日 (日)

パシフィック・リム

うん、良かったですね。テーマ性皆無で、ただひたすらカッコいいロボットが怪獣をやっつける事のみを描くという単純きわまりない構成が功を奏した印象。

このテの映画って安いヒューマニズムを含むパターンが多く(まあ、本作でも多少は描かれるけど)結果的には安さに拍車がかかるというか、申し訳程度にヒューマニズムを含めたって高貴な作品にはならないんだから止めときゃいいんよ。それを理想的な形で具体化したらこうなりましたって感じ。

これも多方面で語られてる通りゴジラやマジンガーZ、近年の作品だと攻殻機動隊やEVAを彷彿とさせる箇所がここかしこに見受けられ、それを世界最高峰のCG技術で実現してるから俺らアニメ世代にはたまらない。しかも前記通り、妙なテーマ性や哲学が含まれないので頭をからっぽにして楽しめる。当然ながら観終わった後には何も残らない。でもそれで良いんじゃないかな。何つーか、CGを駆使した娯楽大作の正しいあり方を示された気がする。

ちなみにマン・オブ・スティール同様、こっちも一都市が徹底的に破壊される。とは言え、こういう娯楽映画で復興の事とかは考えない方がいいんだろうな。だってウルトラマンシリーズみたく、何もない平原を舞台に取っ組み合いの戦いが描かれてもビジュアル的には全然面白くないからね。

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