夜と霧の中で
先週BookOffで買ったキングのスタンド・バイ・ミーも同時収録のマンハッタンの奇譚クラブを30ページほど残すのみ。ここまで来たらこのブログ更新後に読んじゃおうと思ってるけど相変わらず肩の調子は芳しくなくポータブルBDプレーヤーを持ち歩ける状態じゃない。仕方ないので読書を続けようと思いつつ家を物色したらこんなのが出てきた。
これは未読だし映画化作品も観てない。つい最近WOWOWで放映された映画を録画したのと、ガキの頃から気が向けば読んでみようと思ってたので良い機会かなと。ただ、見ると1978年発行で字がメチャメチャ小さい。そこが難点ではある。
日本ロック属性の俺的にアンネの日記と言えば即座に連想するのはPANTAがホロコーストを題材に作り上げたコンセプトアルバムクリスタル・ナハトに収録した表題の曲。歌詞の中に知りたがり屋の少女は屋根裏部屋で 退屈の次に嫌いな鏡に舌出していたとか失くしたダイアリー 焼かれたディクショナリー あの時少女は夜と霧の中にいたといった語句が含まれてる事からアンネの日記がモチーフと言われてるものの、インタビュー記事を読むと決してアンネ・フランクが特定のモデルではないとの事。何しろ600万人が虐殺されてるので同様のエピソードは無数にあるだろうし、アルバム制作にあたりPANTAはかなりの文献に目を通したらしいから様々な逸話を集結させたんだろうね。
この曲の凄さは陰惨極まる歴史を題材にしながら意識的に明るい曲調へ仕上げ、怒鳴りも叫びもせず優しい声で歌い上げてる事。だからこそ胸を抉るような痛みと歴史の重みが伝わる。
YouTube検索したらライブ音源がアップされてたのでリンク貼っておくけど、クリスタル・ナハト収録のスタジオレコーディングバージョンの方が格段に良い。興味がお有りの貴兄はレンタル屋で借りるなりAmazonで中古盤を買うなりして下さい。
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