俺のテレビドラマ遍歴その2
Wikiでトレンディドラマを検索すると1980年代末から1990年代初頭、すなわちバブル期に制作された美男美女のおっ洒落~なラブ・ストーリーって事になってる。
当時(今も、か・・)俺は美男じゃなくおっ洒落~でもなかったし、劇中で描かれるスタイリッシュな日常にも憧れてなかった(ぶっちゃけて言えばそういう奴らに嫉妬しまくり反発してた)から当時のドラマは観もせず毛嫌いしてた。ひょっとしたら凄く面白いのかもしれないし今からでもDVDで観られるけど、俺の天の邪鬼根性は相変わらずなので生涯観る気なし。
ただ、ブームがやや下火になった頃に少し変化球を加えて放映された101回目のプロポーズや愛という名の下に辺りも一応トレンディドラマにカテゴライズされるのね。この辺は俺も再放で観たわ。それなりに面白かったけど突っ込みどころも多く、俺的には夢中になれる対象じゃなかった。
ちなみにこの頃から民放の連ドラは1クールの13話完結が基本となり、今もそのスタイルが受け継がれてる。これはある意味正しい判断かも。無駄なエピソードを挟みつつ2クール26話ダラダラ続けられるより、腹八分目の13話でまとめた方が作品も締まるし、視聴者も常に新鮮な気分で楽しめるし。次から次へと新ネタを練らなくちゃいけない制作サイド(特に企画部)にとっては地獄だけど。
トレンディドラマがトレンディじゃなくなった1990年代中期、かなりの変化球を加えた変なドラマが世に横行する。野島伸司脚本の高校教師や佐野史郎演じる冬彦さんが話題になったずっとあなたが好きだった、安達祐実主演の家なき子辺りが代表格か。
基本変な物好きの俺にも情報は伝わってきて、手始めに高校教師を再放かビデオレンタルで観た。これはホントに面白かったね。スキャンダラスな内容のみならず京本政樹や峰岸徹の怪演ぶりが秀逸。ヒロイン桜井幸子の容姿も俺のどストライク。最終回がやや腰砕けの感はあるものの、この1作が俺をテレビドラマの世界へ引き戻した。ただ前記のずっと~や家なき子は今も未見。
高校教師に次ぐTBS制作の歪んだ青春群像劇第2弾が同じく野島伸司脚本の人間・失格。今をときめくKinki Kidsのデビュー作ね。これは今も大傑作と信じて疑わない。脚本のみならず演出と撮影が素晴らしくて毎週かじりつくようにテレビを観てた。Kinkiの二人も好演してたし。
時代が前後するけどトレンディドラマ全盛期に唯一よく観てたドラマ(・・とカテゴライズして良いものか・・)がやっぱり猫が好き。三谷幸喜の出世作ですね。これがもう演技なのかアドリブなのか、そもそも筋書きが存在するのかすら分からない自由奔放なスタイルの番組で、ある種のスリリングさが新鮮であり魅力的だった。
三谷幸喜繋がりで言うと王様のレストランも大傑作。この時期放映された1クール物のテレビドラマではこれがNo.1かも。シナリオの巧みさもさる事ながらキャスト陣の好演ぶりが素晴らしく、今も時折観返したくなる。
そんな調子で1990年代中期は久々に様々なテレビドラマを観てたものの、前記の未成年が期待はずれだった事と、当時放映された幾つかのドラマに失望させられた事、俺自身がテレビ以上にカードコレクションへ熱を上げた事で再びテレビから遠ざかってしまう。この冬の時代は長く、確か2006年ぐらいまで続いたんじゃないかな。
またここで一端ブレイク・・
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