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2013年11月19日 (火)

キャリー

俺、1976年制作のデ・パルマ版が大好きなので、いい女に成長したヒットガールがキャリー・ホワイトをどう演じるのか気になって鑑賞。都下のシネコンで平日の夜という事もあり、客は俺を含めて5人でした。

デ・パルマ版と比較するなと言われてもそれは無理な相談・・という事で比較しちゃうけど、導入部から中盤までは非常に好感が持てる再現ぶり。ただ、あまりにもオリジナル通りの展開だから、これじゃ大きく外す事がなくても超える事は不可能だな、と思わされた。

それでもスタッフ・キャストにデ・パルマ版への敬意と映画愛が感じられて好印象・・なれど、多方面でみんなが書いてる通りプロム以降はデ・パルマ版と比較にならない。いや、頑張ってる感は伝わる。けど、デ・パルマ版が凄過ぎるから足元にも及ばないんよ。

特にシシー・スペイセクのキレっぷりとパイパー・ローリーの狂乱ぶりね。芸術性の低いモダンホラーにも関わらず米アカデミー賞のお偉方を唸らせた歴史的怪演だから、如何にクロエ・モレッツとジュリアン・ムーアが頑張っても敵わないのは仕方ない事か。

ただ、今の若い世代にオリジナルの方が断然良いぞ~!と声を大にして言うのは違う気がする。恐らく10代の子達がデ・パルマ版を観ても古臭い映画だな~と思うのが関の山だろうし。

そういう意味では30年以上前に作られたモダンホラーの金字塔を今の若い世代が追体験出来る作品という点で高く評価すべきかも。

あ、一つだけ苦言を。デ・パルマ版のレビューでもスーの改心に説得力ない事を指摘する人が多いけど、本作はそこを含めオリジナルに忠実だから同じ疑問符を持った観客は多い気がする。他も幾つか脚色されてるけど、ここは一番直すべき箇所だったんじゃないかなあ。

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