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2014年2月18日 (火)

改めて 森恵 10年後この木の下で レビュー

個人的には1stアルバムいろんなおとより好き。1stも各々の曲は良かったけどアルバムとしての一貫性のなさがマイナスポイント。逆に今回の2ndアルバムは構成がしっかりしているのでトータルでの完成度は1stより上というのが私的見解。

まず1曲目はじまりは涙をギター1本で既に音源化されているGrace of the Guitar収録バージョンより1キー上げて力強く歌い上げ、続く風の吹く方へでもクリアな音質のバンド編成で熱唱を繰り広げ一気に聴き手を掴みにかかる。

3曲目からは1ブレイクといった印象で、軽快なポップナンバー君の街までから始まり既にリリース済みの路上の鳥、冬の約束、確固たるものを固めて聴かせる。

そして本アルバムのヤマ場となるゆずり葉、愛せない人を立て続けに持ってくる。俺は別に音楽通じゃないから詳しい事はよく知らないけど全11曲で構成されたアルバムのヤマ場を7・8曲目に持ってくる例って結構珍しいんじゃないかな。

しかしこの2曲のタッグは強力。楽曲アレンジを含め壮大なイメージのゆずり葉から、演奏自体はシンプルなれど歌声の部分で聴く者全てを圧倒する愛せない人の熱唱。これ、逆だったらダメだよね。ゆずり葉がピークかと思わせつつそれを凌駕する愛せない人が待ってるという絶妙な構成が聴き手の魂を揺さぶる。

40秒サンプルを試聴した時点ではゆずり葉>愛せない人だったけど、最初から最後まで聴くと愛せない人の方が格段に来る。正に渾身の一作。

俺が知る限り、ここまで生歌のもりめぐさんに近い迫力のテイクがCD化された例は恐らく初めてじゃないかな。やはり満を持しての音源化という事でご本人は勿論のことレコーディングスタッフにも相当気合いが入ったんでしょ。それが空回りする事なくしっかり具体化されてるので、今後俺がもりめぐさんを知らない人に1曲聴かせるならこの曲を選ぶし、本アルバムのプロモーションではゆずり葉と共に、タイトル曲よりも露出度を高めた方が絶対効果的だと思う。

愛せない人の話が長くなるけど、この歌(このテイクと言ってもいい)を俺が高く買ってるもう一つの要因は歌詞がすんなり頭に入ってくる事。これも随分昔に書いたけどもりめぐさんって歌唱力が絶妙故に歌詞が頭に入って来ない事がままある。声が歌を食っちゃうんだね。ところが本アルバムに収録された愛せない人は歌詞がビンビン来る。それも先日のもりめぐさんラジオ出演でパーソナリティの人が言ってた怖い女の性。いや、文句なしの傑作でしょ。この1曲の為だけでもアルバムを買う価値は十二分にある。

話が愛せない人へ傾き過ぎましたね。アルバム構成の話に戻すと、熱唱系が2曲続いた後クールダウンするようにしっとりとしたバラード工場の月、アルバムタイトル曲10年後この木の下でを経てもう一度しっとりと限りあるものを聴かせて締めくくる。このタイトル曲の立ち位置も絶妙。

初めて聴いた時から10年後~はタイトル曲として少し役不足な気がしてた。しかしながらこの楽曲構成によって存在価値が際立つ。野球で例えるならゆずり葉と愛せない人が3・4番のクリーンナップで、10年後~が7番打者の選手会長って感じ?

話が脱線しまくりだけど、これは本当に良いアルバムですよ。歌番でも口パク主流の昨今、魂が入った本物の歌を聴きたい貴兄はこれを買うべし。

あ、最後に時代を逆行してテープ録音されたというゆずり葉の音質に関して。俺も音のプロじゃないから感覚的な事しか言えないけど、他の楽曲に比べて中低音域がまろやかな気はしますね。ギターアンプで言う所の真空管とソリッドステートの違いというか、他の楽曲は全体的にクリアでキンキンしてる印象なれど、ゆずり葉は全体的にこもってるから暖かみがあるというか何というか・・ まあ、素人的には基礎知識がなければ気付かない潜在意識レベルの違いですよ。

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