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2014年2月11日 (火)

三谷幸喜祭

やっぱり猫が好き、王様のレストラン、古畑任三郎といった良質なテレビドラマに触れ三谷幸喜という人の才能は本物だと認めつつも劇場用映画とは相性悪そうな気がして今まで1本も観た事がなかった。ところが年末にWOWOWで表題の特集が組まれ、折角だから観てみようと思い6作品を録画。うち3本をここ数日で観たのでちょっと寸評なんぞを。

まず2011年作ステキな金縛り。これは良かったな。奇抜な状況設定により通俗的な法廷劇が極めて新鮮な印象を与えるという正にアイディアの勝利。ちなみに劇中、中井貴一が死別した愛犬の幽霊と再会するシーンがあり、通勤途中に電車内で観てたにもかかわらず泣けてきて困った。ホントに他愛ないシーンなんだけど、例えバカ犬でも10年近く一緒に過ごしてると犬に対して特別な感情を持ってしまうんだな~という事を再認識。

次に初監督作品ラヂオの時間。物語の歯車がどんどん狂って収拾付かなくなり、クライマックスで綺麗に収まりめでたしめでたし・・という三谷脚本の大道的作品。やっぱり上手いなあと思ったけど全体的に舞台劇調なので映画としてのポイントはやや低め。

で、映画じゃないんだけどWOWOWオリジナルドラマの大空港2013。100分ワンシーンワンカットという事で興味本位もあって観てみると、登場人物にあまり魅力が感じられなかったり、ノンストップの演技という事でどうしたって舞台劇調になってしまうから俺の好みではなかったものの、ステディカムで100分間撮りっぱなしという偉業を成し遂げた山本英夫カメラマンをはじめ技術スタッフの仕事ぶりには素直に脱帽。

ちなみに年末WOWOWで録画した未見の三谷作品は残すところTHE有頂天ホテル、ザ・マジックアワー、笑の大学の3本。乗りかかった船なのでこちらも明日明後日のうちに観てしまおうと思ってる。

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