うまみ調味料
俺、ガキの頃から味の素ってそんなに好きじゃなかったから料理にかけて食った覚えがあまりない。唯一、餃子のつけだれの酢じょうゆに少量加えた位のもんで。まあ、食卓に置いてあったって事はお袋が料理に使ってたんだろうけど。
それから時が流れ、世は空前のグルメブーム。その火付け役ともなった美味しんぼで化学調味料がひたすら悪者扱いされ、感化されやすい俺も味の素の類は一切使わなくなった。とは言え、コンビニ・スーパーで売ってる食料品の8割に化学調味料が含まれてるので、自宅での使用を避けてもほとんど意味はないんだけどね。
更に時は流れて数日前の話。生まれて初めて作った野菜炒めは取り敢えず食える物に仕上がったものの、当然ながら美味い!と言える程じゃない。それでも具材はまだ2食分ほど残ってるし、少しでも味を良くする為にはどうすれば良いのかweb検索をしてたら一つの解答が導き出される。すなわち、長らく距離を置いていた化学調味料の力を借りるという事。
で、地元のスーパーへ行くと最近じゃうまみ調味料って呼ばれてるのね。Wikiで調べたらグルメブーム時に形成された悪いイメージを払拭する為に生まれた商品名との事。マンガの影響力って凄いな。
実際使ってみるとイマイチがまあまあになる魔法の粉。やや反則感はあるけど別にラーメン祭りへ参戦する訳でも海原雄山に食わせる訳でもないので、今後は俺の下手な手料理の頼れる相棒として使っていこうと思ってる。
ちなみに以前、マンガの影響とかじゃなく化学調味料の使われた食品を一切食えなくなった時期がある。20代半ばの頃、バセドー氏病で絶不調だった時期ね。あの頃はコンビニのおにぎりやサンドイッチが全然食えなくて、酷い時には吐き気をもよおす事さえあった。それでも使用量が僅かなら拒絶反応は出なかったので最低限の食事量を維持出来てたけど、それでも今より15kg近く痩せてたもんな。
当時の俺に今の俺が作ったうまみ調味料たっぷりの野菜炒めを食わせたらこんなもん食えるか!とか言って投げつけられた可能性もあるけど、おかげさまで今の俺はそんな事ないので問題なし。
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