« The Who - Won't Get Fooled Again - Live 1978 | トップページ | オリエンタルマースカレーの当たり券 »

2014年3月 3日 (月)

寺尾聰 Reflections

TSUTAYAのCDレンタルは4枚借りると割安になるので、借りたいCDが2枚しかなくても棚を物色して追加で2枚選出し、計4枚レンタルする事が多い。先日中島みゆきを借りに行った時も同様で、他に何か琴線に触れるCDはないものかと思ってたところ目に飛び込んできたのが表題のCD。

同世代には説明不要だけど、これは80年代を象徴するヒット曲ルビーの指環を収録した寺尾聰の1stアルバムで、当時の歴代アルバムセールス記録を塗り替える164万枚を売り上げた日本音楽史上屈指の大ヒット作。改めて聴いてみると今も通用する傑作とは言い難いものの、あの時代がそのままフリーズドライ保存されてる印象で懐かしさに胸が熱くなる。

ちなみにこのアルバムがリリースされたのは1981年だから俺は中学三年生。今も相当にバカだけど当時の俺のバカさ加減ときたら今の比じゃない。連日挨拶代わりに教師のビンタを食らい(今と違って当時は教師が生徒に手を上げるのは空気の様に自然な事だったし、俺もビンタされて然るべき愚行を繰り返してたので文句は言えない)、背伸びしたい盛りで全く美味いとは思えない酒やタバコを我慢しながら友人達と競って嗜み、クールな硬派を気取りつつも好きな女の子へ告白も出来ない腰抜けチキン野郎だったあの頃。そういう個人的な記憶がこのアルバムへ触れると一気によみがえってくる。当時ヘビロテしたにも関わらず、長らく聴いてなかったからそういう感覚が強いんだろうな。

今になって冷静に80'sサウンドを分析すると、ラリー・カールトンに代表されるウエストコーストサウンドの甘いギターフレーズとキーボードの音色が特徴的で、そこへフルートを加えると80年代前半特有の音が出来上がる。同世代にしか同意を得られない例えだけど、大野雄二氏が担当したルパン三世(赤ジャケ)のサントライメージね。探偵物語をはじめとする東映セントラルのテレビドラマ諸作品のサントラも同様だし、あの頃テレビで放映されたドラマの音楽が如何に時代とマッチしてたかを今になって思い知らされる。

そう言えば当時ザ・ベストテンに寺尾聰が出演して歌った際、別に下手じゃないんだけどアルバムとは随分印象が違うなあと思った。今になって聴き直したらすぐにその理由が分かったけど、アルバム収録曲は全て2テイクをミキシングしたツインボーカル処理が施されてる。寺尾さんって歌手じゃなく本来は役者だから、音楽プロデューサーがその辺を考慮して施した音声処理なんだろうな。

あと、これも同世代には説明不要の話。今となってはルビーの指環ばかりがフィーチャーされてるけど最初のヒット曲はYOKOHAMAタイヤのCFタイアップ曲SHADOW CITY。続いて出航 SASURAIもCFに起用され、ルビーの指環は3つめのタイアップ曲。確かベストヒットUSAの枠で放映されてた覚えがあるけど、スタイリッシュな映像に合わせて流れるハミングともおぼつかない歌声がやたらカッコよく感じられ、ルビーの指環が空前の大ヒットを飛ばす1年近く前から仲間内では歌手としての寺尾聰に着目してた。

更に言えば、CFタイアップ曲の中でルビーの指環は最も印象度が低く、あれが大ヒットした時にはホント??という妙な違和感を覚えたもんです。CFに使われたのが間奏のハミング部分のみだったからなんだけどね。

« The Who - Won't Get Fooled Again - Live 1978 | トップページ | オリエンタルマースカレーの当たり券 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 寺尾聰 Reflections:

« The Who - Won't Get Fooled Again - Live 1978 | トップページ | オリエンタルマースカレーの当たり券 »