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2014年5月 1日 (木)

戦国自衛隊(1979) ねらわれた学園(1981)

先日ニコニコ動画でライブ配信された井口昇さんと福田裕彦さんと中平先輩の角川映画談義が最高に面白くて自宅で大爆笑しながら観てたんだけど、思えば俺って井口さんや中平さんみたく細かいエピソードを熱く語ったり挿入歌を空で歌える程には入れ込んでなかったなあ・・と思い返したりして。

角川映画の黄金期と言えば第一弾の犬神家の一族が大ヒットを記録した1976年からWの悲劇が国内の各映画賞を総ナメにした1984年辺りまで。当時の俺ときたら徹底した西洋かぶれで、角川のみならず日本映画という物をほとんど観てない。遠い記憶を辿ると小・中学生時代に劇場で観た邦画は影武者、蘇える金狼、太陽を盗んだ男ぐらい。金田一耕助の冒険も観た覚えがあるけどこれは蘇える金狼の併映という事がweb検索で分かったので、個人の意志で金を払って観たのは上記3本のみ。

しかも、あの頃話題になった邦画はテレビ放映で一通り観たつもりになってるけど、実際は頭から尻まで観てないパターンが多い。近年野生の証明新幹線大爆破をDVDで見返したらクライマックスはよく覚えてるのに冒頭から中盤までの展開が全く記憶になかった。要するに、たまたまチャンネルを合わせたら放映してたテレビを途中から観ただけなのね。

で、先のニコ動ライブを観たら猛烈に見返したくなって借りてきた戦国自衛隊ねらわれた学園を観ると戦国自衛隊が正にそのパターンで、多分俺がガキの頃に観たのはクライマックスの合戦辺りからじゃないかなあ・・ でも小野みゆきの下りは鮮明に覚えてたから断片的に他のシーンも観てたのかな。

今、改めて観ると両作共に凄く楽しめる。ただ、公開当時に劇場で観て熱狂出来たかと問われれば、それは否としか言いようがない。いずれも傑作・秀作と言うより怪作と呼ぶにふさわしい作品なので、真正面から受け止めようとすると何じゃこりゃ?って事になっちゃう。もう少し余裕を持って寛容な気持ちで向かい合うと味わい深く堪能出来るけど、ガキの頃の俺にそんな余裕は無かったからこんなのクソ!の一言で片付けてしまった可能性が高い。

ねらわれた学園を初めて全編観たのは20歳の頃だったけど、あの時はクソの一言で一蹴しちゃったなあ。丁度その頃観た手塚真氏のMOMENTと雰囲気が似てる事もあり、プロがアマチュアにインスパイアされるなんぞ恥さらしとか何とかへらず口を叩いてた気が・・

今になって冷静に分析すれば、ハウスに代表される大林監督のポップアート的な世界観をリスペクトする形でMOMENTは生まれた訳だから、ねらわれた学園がMOMENTの焼き返しとは一概に言い切れない。とは言えMOMENTには大林氏が、ねらわれた学園には手塚氏が出演してるので無関係でもない。要は持ちつ持たれつの関係と言っていいんじゃないかと。

いずれにせよ、純粋に面白い作品と言うより突っ込みどころが多いという意味での魅力を持ち合わせた作品だからリピーター諸氏へ胸を張ってお薦め出来ない。360度回って細かい部分を笑い飛ばせる余裕さえあれば無条件で楽しめますよ、と書いておきます。

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コメント

こんばんわ。

いつも楽しくブログを読まさせていただいています。

基本、森恵さん属性なんですが、映画属性でもあります。

私の角川映画といえば「復活の日」です。私もクソガキだったので、スクリーンに向かってつっこみばかり入れてました。

あれ以来角川映画は1本も観ていません。

もしかしたら、今なら笑い飛ばせるかもしれませんね。

>yasuさん
2ndアルバムリリース後は個人的に書く事もなく、もりめぐさんネタは休止状態でございます。

そう言えば復活の日も観てないですねえ。かなりのトンデモ映画という話は遙か昔から聞いてるので、近いうちにレンタルして自分の目で確かめようと思います。ちなみに10年ほど前、仕事仲間に薦められて小松左京の原作を読んだら最高に面白かったですね、原作は。

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