ものを観る時に「何と同じだ」「何に似てる」とか余計な事を考えると本質を見失う
若干要約したけど、これはアオイホノオ第3巻、ドラマでは第5話で語られる台詞。島本漫画って無駄に熱いだけじゃなく、こういう格言・名言を要所要所に盛り込んでくるからハートに響く。
アオイホノオの実写ドラマは1話から面白いけど先週放映分の5話は特に良かったな。佐藤二朗さんの怪演と偽ロッキー2が秀逸で琴線に触れまくり。で、表題の台詞は東京の出版社へ持ち込んだ自作マンガが全く評価されず打ちのめされた焔モユルがロッキー2を泣きながら観る時に語られるんだけど、遊び心満載のロッキー2再現フィルムと相まって微笑ましくも素敵なシーンだった。
Twitter検索するとこのドラマって漫画家をはじめとするクリエイター達に凄く評判が良いらしい。俺もジャンルこそ違えどクリエイターの端くれなので身につまされるというか、学生時代は根拠のない自信に満ちあふれてたけど、いざオフシアターコンペに自作映画を出品してみたらまるっきり評価されず、半ベソかきながら深夜に原チャリで走り回った経験があるなあ・・とか若き日のバカな自分自身を投影してしまう。
ちなみに焔の拠り所はロッキーだったけど俺はARBやブルーハーツを拠り所にしてた。心折れた時に聴くARBのイカレちまったぜ!!やブルハの終わらない歌はホント、心に染みたよ。
天才庵野と凡才焔というアマデウス的対比も面白いし、やっぱり身に覚えがある。学生時代は才能ある同期や先輩・後輩に嫉妬しまくったもんな。
webで調べたらアオイホノオは全11話らしいから今週で折り返し。こういう良質なドラマは何時までも観ていたいけど、1クール完結が今の鉄則だから仕方ない。ちなみに11月リリース予定のブルーレイにはオフショット映像やら本編でカットされた未公開シーン等が沢山入るそうな。テレビドラマのソフトを買うのはアストロ球団実写版以来だけど、これは買う価値ありそうだから最終回まで今のテンションが下がらなかったら買おうかと思ってる。
そう言えば、原作はドラマが終わってから読もうと思ってたけど我慢出来ず、取り敢えずドラマで描かれた所までと決めて読み進めてる。だから今のところ読んだのは5巻の頭まで。
【追記】
偽ロッキー2の中にエイドリアンが不自然に首を傾げる短いカットがあるんだけど、ちょっと気になってロッキー2のDVDを見返したらオリジナル通りだった。作り手としてはこういう細部を再現するのが凄く楽しいんだよね(経験者談)
話は変わってNHKの朝ドラ。例によってカーネーションと花子とアンを連日欠かさず2本立てで観続けてるけど、ちょっと価値観を共有したくてTwitterでハッシュタグ検索すると2作を比較して花子~を貶める記述が相変わらず多くて辟易させられる。
まあ、物作りに関わった事がないであろう素人さんの何気なく書いた単文に目クジラ立てるのも大人げないんだけど、比較対象を貶めるタイプの批評文って見苦しいし、とにかくカッコ悪いから止めた方が良いですよと書いておく。
比較なんかしなくたって褒める事も貶す事も出来るんだからカーネーションの素晴らしさや花子~の気に入らない部分があればそれ単体で完結させた方が潔いし共感出来る。これ、Twitterに限った話じゃなくYouTubeのコメント等も同様。○○なんかより○○の方が良いって記述にはなんの説得力もなく共感しようがない。別に共感を得ようと思ってないなら構わないけど、人と価値観を共有したいのなら比較対象を貶める事で優劣を付ける作文は止めた方が賢明だと思いますよ。
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コメント
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こんばんは。
映ちゃんさん、僕もドラマ「アオイホノオ」好きです♪
漫画は1巻を読みました。
(漫画は1巻、12巻、9巻というデタラメな買い方をしてしまいました。
それというのが庵野さん・役者さんの帯が9巻についていたからです。)
「リバースエッジ」が終わり、次の作品はパスしよう・・・
3話から見たのが悔やまれます。
(BSで再放送されたら見ます。)
投稿: kazu | 2014年8月20日 (水) 20:40
>kazuさん
島本マンガの実写化は凄く難しいと思うけどアオイホノオは相当頑張ってると思いますね。頑張ってるという意味では逆境ナイン実写映画もかなり頑張ってて好感持てたけど今回も同等、或いはやや上レベルで支持してます。
投稿: 映ちゃん | 2014年8月21日 (木) 07:04