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2014年10月16日 (木)

森恵 オーバールック レビュー

表題のミニアルバム、オリコンアルバムデイリーチャート27位を確認。2ndアルバムの初動13位から大きく後退してるけど、これはミニアルバムという商品の性質上仕方ない。ドラマ主題歌が含まれてるのでもう少し上を狙えるかとも思ったけど世の中そんなに甘くないか。

で、率直な感想は今回も秀作だな、と。これ、かなり含んだ言い回しで、俺は好きだし良い作品だと思うけど傑作には至らず、ブレイクの起爆剤と成り得ないだろうなという意味。

最強のオンナは俺の趣味に合わなそうなので録画したもののまだ未見で、主題歌が流れるエンドロール部分を確認しただけなんだけど印象度は弱かったなあ。クレジットをチェックして主題歌は森恵って人が歌ってるんだ。他の曲も聴いてみたいからCD探してみようかなと思った視聴者は恐らく全国に100人以下じゃないかと。まあ、ドラマ主題歌はアーティストのプロモーションが目的じゃないし、とやかく言うのも筋違い。

それより問題視したいのは楽曲自体の印象度。俺は音楽に関して、特に作曲に関してはズブの素人だから偉そうな事を言える立場じゃないんだけど、その素人が感じた事をストレートに書くのも無意味じゃないと思うので多方面のヒンシュクを恐れず書きます。ファーストインプレッションから感じたのはBメロとサビの淡泊さで、フックになる要素が足りないと思う訳ですよ、タイアップ曲としてはね。

物の本によるとBメロはサビへのジャンプ台で、Bメロでしっかりお膳立てをする事によってサビが際立つんだと。星に~を初めて聴いた時はえ?もうサビ行っちゃうの??って印象でBメロがジャンプ台の機能を果たしてない気がした。サビも俺が機会ある度に書いてる一度聴いただけで忘れられない程の印象度は持ち得てないと思う。

繰り返し書くけど、これらは全てドラマ主題歌という大チャンスを活かせたか否かの分析なので、楽曲自体は素敵な仕上がりだと思うんですよ。ただ、大衆のハートを掴むレベルに到達してない。残念ながら今回もチャンスを掴みきれなかったか・・というのが私的感想。勿論、まだ結果が出てないので結論付けるのは早いけど。

他5曲に関しても聴いてて心地良く俺好み・・なれど、ヒット曲のオーラが感じられないのでもりめぐさんの地位も現状維持という印象を否めず。

ネガティヴな事ばかり書いてると俺自身も気が滅入ってくるので前向きな事を書くと、楽曲アレンジの面で今までの昭和イメージから平成イメージへの脱却を図る姿勢がひしひしと伝わる。やはり今のままじゃ中高年に支持されるばかりという現状をもりめぐさん陣営もしっかり自覚しての打開策じゃないかと。

しかしもりめぐさん、ここ数年で声質(特にファルセット)がかなり変わった気がする。歌唱法も多少変えてきてるけどそれ以上に声の質が大人びたと言うか何というか・・ まあ、年を重ねれば声質も変わるのが自然の摂理だからね。今後はその声質を活かして大人の歌を深くしっとり聴かせるシンガーになっていくんだろうな。

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