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2014年11月 2日 (日)

激!!極虎一家

141102

アオイホノオ第5巻で焔モユルがこのマンガを読み爆笑するシーンに触れ、全編しっかり読んでみたくなりヤフオクで状態劣悪の全巻セットを購入。全て初版ながら真っ茶色に変色してるので、恐らくは同世代の元不良少年がタバコ吸いまくりの部屋で長年保管してたんだろうな。まあ、どうせすぐBookOffへ持ち込んじゃうし、読めれば問題ないので万事OK。

ちなみにアオイホノオの作中やwikiの記述を読むとギャグ路線がメインって事になってる(確かに枢斬暗屯子とか存在自体がギャグみたいな奴だし)。でもガキの頃の印象はちょっと違って、結構シリアスな硬派マンガと捉えてた。実際に読み返してみると、そういう側面もありつつギャグ的要素が多い作品といった感じ。

この辺は受け手の成長度合いによって印象が大きく異なるね。大人は殴る蹴るで全ての問題が解決するほど世の中の仕組みが単純じゃない事を知ってるけど、ガキは殴る蹴るだけで全てが解決する世界を夢見る生き物だから捉え方に温度差が生じる、と。

小難しい事書いちゃったけど俺はこのマンガの世界観、決して嫌いじゃない。古き良き時代の東映プログラムピクチャーを彷彿とさせる荒唐無稽な義理人情の世界で、ガキの頃ほど入り込めないにせよ、俺ら世代のツボに来る要素が多く好印象。でも今の10代には恐らく理解不能だろうなあ。昭和の不良少年と現代のヤンキーじゃ理想郷が異なるから笑い飛ばされて終わりかも。

ところで焔モユルが爆笑した誰でも知ってるなんてことのない言葉を偉そうに喋るという技法は全12巻中、アオイホノオで引用されたなめんなよという言葉があるの下りだけなのね。すなわち長編マンガのたった1ページが若き日の島本和彦氏に強い影響を与え、それはそれ、これはこれに代表される島本イズムの基礎を形成したという事か。何とも興味深い。

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