ARB SYMPATHY
ARBフリークを自認しつつも1989年にリリースされたこのアルバムは聴いてなかった。理由としては白浜久氏加入後の小洒落たアレンジが俺の性に合わなかったから。
最近ちょっとした気まぐれでこれを聴いておきたくなり地元のBookOffを探し回ったものの何処にも売ってないので結局はAmazonで購入。特にレア盤じゃないから中古で数百円と激安。で、満を持して聴いたら名盤とは言い難く、4曲目のMURDER GAMEだけが一歩抜きん出た印象のアルバムだった。
ARBにしてはセールス面でも成功を収めたアルバムだったと記憶してるけど、それって結局はアルバムとしての完成度じゃなくMURDER GAMEの話題性こそが要因だったんだなという事を遅ればせながら認識。
知ってる人には説明の必要もないけど何しろ26年も前の話だから一応解説を。MURDER GAMEはとある殺人事件をモチーフにして病める現代社会を俯瞰で捉えたメッセージソングなんだけど、時を同じくして宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件が発生し、詩の内容が宮崎事件を想起させるという理由で放送禁止になってしまった呪われた曲。
今聴いても凄い曲なれど白浜氏のギターが軽いんだよね(特に間奏)。これが初期ARBの骨太アレンジだったら更に重く心の奥底へ突き刺さる大傑作になったろうなーと無い物ねだりをしてしまうけど、個人的な好みを度外視すれば白浜氏の加入によって売れない事が普通だったARBがセールス面でも結果を残せるようになった事は間違いなく、そこは絶対に認めなくちゃいけない。
ちなみに俺、ARBのライブに一度だけ参戦した事があり、ワンマンではなく内田裕也のニューイヤーロックフェスティバル89-90。セトリは確かROCK OVER JAPAN、イカレちまったぜ!!、ユニオン・ロッカー、MURDER GAME、魂こがしての5曲だったか。始まる前は白浜のギターがイマイチだし云々・・とへらず口を叩いてたものの始まった瞬間に発狂して数10分間叫びっぱなし。で、最前列付近の狂った俺を凌さんがチラッと見て苦笑する。これが今となっては自慢のタネ。まあご本人は絶対に覚えてないだろうけど。
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