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2015年1月 7日 (水)

ポセイドン・アドベンチャー

70年代パニック映画ブームの双璧と言えば俺の中ではポセイドン・アドベンチャーとタワーリング・インフェルノの2本を置いて他にない。勿論ジョーズもだけど、極限状態の群像劇こそがパニック映画の真髄だとすればジョーズは別枠になってしまう。

先日タワーリング~を観たらポセイドン~の方も見返したくなり、実にグッドタイミングでWOWOW放映されたので録画して観たらオープニングタイトルバックのポセイドン号が超絶ミニチュアで大ショック。こんなにオモチャっぽかったっけ??と思ったりしたものの、これはHDクオリティの弊害かも。10年近く前にDVDで観た時はさほど気にならなかったし。

今観ても充分に面白いけどスケール感はタワーリング~の方が1枚も2枚も上手。まあ、制作費が段違いだから比較するのは酷かも知れない。しかしタワーリング~同様に突っ込みどころが多い映画だな。それを含めて楽しめるから問題ないけど。

思えばこの作品、初見はテレビの月曜ロードショーだった。これも頭からは観てなくて、気まぐれにチャンネルを合わせたら登場人物達が蛍の光を歌ってた。つまり大津波の直前。だからジーン・ハックマン扮する牧師の型破りな説教や、アーネスト・ボーグナイン扮する警官の女房が商売女といった細かい人物設定をすっ飛ばして見始めた事になる。でもガキだったから観たところで理解出来なかったかも(当時小6)。

今でも鮮明に覚えてるのは番組終了後にクイズがあり、正解者はプレゼントが貰えたんだけどその問題が酷い。曰くこの映画の生存者は何人だったでしょう?という。今こんな事したらSNS大炎上必至なれど70年代にはそんな物なかったし、こういう非常識が常識だったから万事OK。何とも大らかな時代だったね。

【追記】
Wikiによるとポセイドン・アドベンチャーの製作費は1200万ドルでタワーリング・インフェルノは1400万ドル。200万ドルの差額こそあれ段違いって程の違いはないんだね。

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コメント

またまたツボにハマる記事をありがとうございます。私にとってもポセイドン~とタワーリング~は幼少期に観た2大パニック映画なので、映ちゃん様に100%共感です。
私の初見もテレビ放映だったので、恐らく映ちゃん様と同じ月曜ロードショーですね。余談ですが、歌手役のキャロル・リンレーがジーン・ハックマンのことを呼ぶとき、吹き替えで「お牧師さま」って言ってませんでしたか?記憶違いかな~???

>狂四郎さん
いや~、さすがに吹き替えの事は記憶に残ってませんね。お役に立てず申し訳ない。

この映画、ガキの頃一番トラウマだったのは善人がドカドカ死んでいく展開よりも、他の生存者の末路が全く描かれない事なんですよね。

船首へ向かった人達が水に飲まれてうわーっ!ってなるシーンが数秒でも描かれれば嗚呼、あの人達は死んじゃったんだと逆に安心出来るんですけど、それがないから今もあの人達は船内を彷徨ってるんだ・・というモヤモヤ感が残る。それが怖いし気持ち悪いんですよ。今回見直したらそんな事を鮮明に思い出しました。

DVDコメンタリーだと500万$だとニーム監督は言ってます。
wikiの情報ソースは何なんでしょうね?

あ、そうなんですか。確かに撮影規模のみならず役者のギャラを踏まえても2倍以上の差があって然るべきとは思いましたけどね。

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