単車乗りの頃

現在、立川の気温はマイナス１度。外へ出るのもイヤになる寒さなれど世の中にはこんな寒空でも単車に乗ってる人が居る・・つーか、俺も20代の頃は普通に乗ってた。ところが車移動のぬくぬく感に味を占めてからというもの冬場に乗る機会は激減。

更に暑い日や雨の日も乗らなくなり（・・つーか、車があれば炎天下や雨の中を単車に乗る必要がない）2007年には愛車のSEROW君を手放してしまい、一番最近単車に乗ったのは2009年に自作映画の撮影の為にドゥカティのモンスターをレンタルした時だから５年以上ご無沙汰。初代映ちゃん号ユーノス・ロードスター1600を買う前は暑い日も寒い日も雨の日も雪の中でも単車に乗ってたのにねえ。

昨日、車で移動中に前を走る単車が目に入り大昔の記憶が蘇ってきた。二十歳の頃、警備員のバイトをしてたんだけど現場で単車用のグローブを片方無くしてしまい、極寒の中を片手グローブ無しで帰る羽目に陥ってしまう。

ちょっと走っただけで片手（確か左手だった筈）の感覚が失せ、危険を感じたのでコンビニへ寄って軍手と食器洗い用のゴム手袋を購入。その時レジに居たバイトの兄ちゃんも単車乗りだったらしくこれで単車に乗って帰るんスか!?　辛いでしょ？と話かけてきた。グローブ片方無くしちゃったんで仕方ないよと返したら、良かったらこれあげますと言いながらおでんのつゆを紙コップに入れてサービスしてくれた。

その後、凍傷になりかける程の思いで帰宅したけど、あの時コンビニで貰ったおでんのつゆの暖かさとレジの兄ちゃんの粋な気遣いは今も忘れられない。単車乗りっていいよな～と心底思った。

な～んか、あの時の事を思い出したら久々に単車へ乗りたくなってきた。もう少し暖かくなったらレンタバイクでも利用して久々にツーリングと洒落込みますか。俺、これでも一応は教習所で大型が取れなかった時代に府中試験場へ通って限定解除した生粋のバイカーなんでね。元が付くけど。