彼らは人肉で生きのびた アンデス-16人の全証言
先月マニタ書房さんで買った表題の本に着手。まだ半分しか読んでないけど、これは同世代のキワモノ好きなら知らぬ者の居ないウルグアイ空軍機571便遭難事故に関する出版物のひとつ。モンド映画の一種として1975年に劇場公開されたドキュメンタリー映画アンデスの聖餐や、90年代にハリウッドで映画化された生きてこその元ネタなので知ってる人は多いと思うけど今の若い世代には知らない人が結構居るかも。
ぶっちゃけて言えば1972年にウルグアイのラグビーチームを乗せたチャーター機が真冬のアンデス山脈に墜落し、絶望的な寒さと飢餓の中、生存者16名が死者の人肉を喰って72日間生き長らえ奇跡の生還を遂げたお話。
エピソード自体はガキの頃から知ってたけど詳細は知らず、この本に触れて目から鱗が落ちたのは人肉の喰い方。
俺はゾンビみたく遺体の手足にかぶりつく様を想像してたものの全然違って、実際は遺体を丁寧に解体し、最終的には蛋白質の小さな丸い固まりへ加工し、錠剤みたく飲み込んでたんですと。これは生存者の中に医師と医学生が含まれていた事が功を奏した結果。なるほどねえ、これならさほど抵抗なく人肉を食えるかもしれない。それでもカニバリズムの罪悪感に勝てず餓死してしまった人もいるみたいだけど。
人肉嗜食の是非についてはデリケートな問題なので言及せず。ただ、俺が同様の立場に置かれたら喰う側、喰われる側のどっちに立ってたろうなって事は考えさせられる。う~ん・・ 生きてたら喰ったかもしれない。でも俺って昔からクジ運の悪い奴だから墜落の時点で死んじゃって喰われてたかも。
ちょっとweb検索したらアンデスの聖餐がニコ動にアップされてたので観てみる。噂には聞いてたけど全然モンド映画じゃなくて真面目で地味なドキュメンタリーだった。ナレーションは日本語なれど残念ながらインタビュー部分は字幕無しの母国語なので何を言ってるのか分からず。それでもどういう作品なのかは充分理解出来たので問題なし。あと、この機会に生きてこそも観ておきたくなったので近々レンタルしてこようかと。
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