生きてこそ
彼らは人肉で生きのびた読了。読み進めていくとアンデス山脈でのサバイバルは全体の2/3で、後半1/3は後日談。何故そんなに後日談のボリュームが大きいのかと言えば、ある意味では生還後の方が生存者の人達にとって地獄の日々だからなのね。
でもこれは誰も責められないよなあ。恨むべきは運命の神様のみで、人肉嗜食をスッパ抜いたマスコミにせよ、そんな特ダネを目前にぶら下げられたら書かずにいられない記者心理も理解出来るし・・
ちなみにこの事故、墜落から遭難者生還までは母国の三面記事を賑わす程度の扱いだったもののカニバリズムの真実が判明した途端、日本を含め全世界にグワーッ!と広まったそうな。国境を越え、人類の根底にある悪趣味性を如実に表したエピソードですね。
それはさておき生きてこそ。若干の脚色はあれどかなり史実に忠実で、思ってたより良質なドラマだった。但し地獄感が希薄。まあ、史実通り血生臭くドロドロした作品に仕上げても大衆にドン引きされるだけだし、ハリウッド的にはこれ位が丁度良いのかも。なお、こちらは生還後のマスコミ攻勢が一切描かれない。まあ、そこを描いても後味悪いし、それだけでもう1本映画が出来ちゃうだけのボリュームがあるからバッサリ切るのが正解か。
で、これ観たら原作のドキュメンタリー小説、生存者(ALIVE)も読んでみたくなりAmazonで発注。近日中に届くので暫くは人喰い三昧の日々。
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