理解しなければならない詩は既に歌ではない
表題なので要約したけど正確には詩をよく理解しなさいと言われるが 理解しなければならない詩はすでにもうそこで歌ではないような気がする。昨夜NHK BSで放映された山口百恵ドキュメンタリーで紹介された百恵さんの言葉ね。これはハートに響いた。いい事言うわ。
素人考えだけど俺にも持論があり、歌ってのは詩と曲と表現の三位一体で、どれが甘くても成立しない物だと思ってる。例えば究極的に歌唱力の優れたミュージシャンの歌でも詩が全然頭に入ってこなかったり、歌は大して上手くなくても詩が頭にスーッと入ってきたりする例は枚挙にいとまがない。そして、そのバランスが取れた楽曲こそが傑作と評され後世まで語り継がれる、と。
俺もいい歳だから山口百恵の活躍はリアルタイムで観てた。当時さほど意識してなかったけど、改めて聴いてみると歌詞の言葉選びと楽曲と表現力が絶妙なのね。横須賀ストーリーのこれっきりこれっきりもうこれっきりですかにせよ、ひと夏の経験のあなたに女の子の一番大切なものをあげるわにせよ、理解もクソもなくたった一度聴かされただけで生涯忘れられなくなる程の強烈なインパクトがある。
昨今そういう歌って少なくなったよね~なんて書いちゃうと綺麗にまとまるんだろうけど、いやいや、今も俗に神曲と呼ばれる歌にはそういう要素が含まれてる。それが例えアイドルソングやアニソンだったとしても。
以前もちょっと言及したAKB48アンダーガールズの君のことが好きだからやsupersellの君の知らない物語(TVアニメ化物語EDテーマ)なんか正にそう。趣味趣向を度外視して何か心に残る。
個人的な趣味で言えばRCサクセションのトランジスタラジオ、ブルーハーツのリンダリンダが超どストライク。特にリンダリンダのドブネズミみたいに美しくなりたいというフレーズは1回聴いただけで忘れられなくなった。
トランジスタラジオもねえ・・ 初めて聴いた時から原風景が思い浮かんだし、それは今も全く色褪せてない。これこそが歌であり、傑作なんだよな。
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