ノンフィクションW ハリウッドを救った歌声
WOWOWは時折こういう良質な映画系ドキュメンタリー番組を放映するからあなどれない。ちなみに表題作はウエストサイド物語やマイ・フェア・レディでゴーストシンガーを務めた女性歌手のお話。
上記2作でのヒロインの歌声が吹き替えな事は広く知られてるけど、その事実を初めて知った時は正直驚いた。何故なら違和感が全くないから。で、今回放映されたドキュメンタリーを観るとゴーストシンガーを務めたマーニ・ニクソンという人はものまねの天才なんだそうな。なるほどねえ。
更にこの番組ではウエストサイド物語でナタリー・ウッド本人が、マイ・フェア・レディでオードリー・ヘプバーン本人が歌ったテストテイクも公開される。これは初めて観たけど、どっちも上手いし全然いけてるのね。でも完璧を求めたプロデューサーは吹き替えという結論を下す。ナタリー・ウッドはさておきヘプバーンの吹き替えを決定するのには相当勇気が要るだろうなあ。
なお、吹き替えの事実を知ったナタリー・ウッドは激怒。でもヘプバーンや王様と私のデボラ・カーはマーニの才能を寛容に受け入れ、良い関係にあったらしい。とは言えプロとしてナタリー・ウッドの反応こそが本来で、彼女の存在を認めたヘプバーンやデボラ・カーが有り得ない程の人格者なんだろうね。
で、今は手持ちの録画BDを引っ張り出してウエストサイド物語を再見中。もし、マリアの歌声がナタリー・ウッドの生声でもアカデミー作品賞を受賞したのかどうか凄く気になる。俺は受賞した気がするけど実際の所は分からないし未来永劫の謎・・
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