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2016年7月 4日 (月)

復刻漫画 三冊

無理して無駄使いする必要もないけど折角ボーナス出たし、プリンより高価な物を買ってもバチは当たるまいと思いつつ、以前から気になってた古典漫画の復刻本を三冊買うことにした。うち二冊は今読んでるまんが道の影響。

新宝島は手塚治虫漫画全集バージョンなら昔から手元にあるんだけど、藤子不二雄をはじめとする戦後の漫画少年たちに多大なる影響を与えたオリジナル版とはかなり内容が異なる。

漫画全集版巻末の筆者解説によるとオリジナル版は作者の意図に反してカットされたり修正されたり、絵が差し替えられた箇所が多い上、印刷用に原稿をトレスした描き版のクオリティが最悪で、当時あまりにも不本意だったので全集収録にあたって筆者自身が再トレスし、幾つかのシーンを新たに書き下ろしたそうな(確かに読み比べると冒頭と結末が全然違う)。

俺にしてみれば作者の満足度云々は二の次で、戦後間もなく世に出た歴史的書物のオリジナルが読みたかったから、この初版完全復刻は実に有り難い。ちなみに本物の初版本は状態が良ければ時価300万円ですと。

足塚不二雄(藤子不二雄)初の単行本、ユートピア 最後の世界大戦。こちらも現存数が極端に少ないらしく、状態が良ければ時価500万。作者本人も持ってなくて、松本零士御代の所有本をベースに復刻したそうな。まんが道の作中でも印象的に登場するので一度読んでみたいなあと。

ちなみに新宝島の復刻版は2000円程度で、こっちは約4000円する。高いけど500万出す事を考えれば安い買い物だよ。

俺ら世代には説明不要のサンデーコミックス・怪の第3巻に収録されたおみっちゃんが今夜もやってくるのオリジナル版。怪に収録されてるバージョンは怪奇シーンが加筆されてて(それがとてつもなく恐ろしくて素晴らしいんだけど)オリジナル部分と加筆部分のタッチがあまりにも異なるので読んでて激しい違和感を覚える。ガキの頃は全然気にならなかったんだけどね。

まだしっかり読んでないけど中身をちょっと確認するとオリジナルのおみつ登場シーンは結構淡泊で、怪バージョンに比べたら全然怖くない。でもこちらが本来の姿だし、色んな意味で興味深い。

ちなみにまだ三冊ともチラ見程度。いずれの作品も、まんが道全23巻を読み終えてからじっくり読もうと思ってる(今は19巻の途中)。

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