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2017年6月 6日 (火)

追悼 逸見泰成

今までもアナーキーネタを幾度となく書いてきたけど、今日は出会いの事を熱く語ろうかと。

俺が初めてアナーキーを聴いたのは中二の時。その少し前、西田敏行さんのパック・イン・ミュージックにブレイク直前の横浜銀蝿がゲスト出演して、彼等の主張に同調する部分があり一時期傾倒したもののガキながらに胡散臭さを覚えた事も確か。

要はそれなりに筋が通ってるように思えるトーク内容と楽曲の歌詞に大きなギャップがあり、矛盾点も多く心酔出来ない。コミックソング的な側面を持つツッパリHIGH SCHOOLロックンロールとかは今聴いても面白いけど、他はお前と湘南飛ばすぜベイベーみたいな歌が多くてどうにも・・

そんな時に同期の友人が聴かせてくれたのがアナーキーの1st。音はペラッペラながら歌詞がいたって硬派で、横浜銀蝿に感じてた物足りなさは完全に払拭され全収録曲を丸暗記するほどヘビロテ。

まあ、今聴き返すとアナーキーも相当に胡散臭い。例えば東京・イズ・バーニングだけど何が日本の象徴だ なんにもしねえでふざけんなって、別に天皇さん遊んで暮らしてる訳じゃねえだろと大人になった今では冷静に突っ込みたくなる。

でも初めて聴いた中二の頃は正に目から鱗で、主張の善し悪し以前に皇室批判というタブーを破る姿勢に俠気を感じて心酔。それはサラリーマンを小馬鹿にした3.3.3や学校教育を皮肉った缶詰も同様。特に3.3.3は今聴いても燃える。仕事でムシャクシャしたらギターをかき鳴らす事もある。何しろすんげー簡単なんで。

ちなみに俺にとってアナーキーのベスト盤は1994年にリリースされた自主ライブアルバム。1stではブザー(・・と言うか、ふざけ半分のサックス音)で歌詞の一部を消された東京・イズ・バーニングの無修正バージョンや、レコード会社の自主規制で収録すらされなかったタレント・ロボットが含まれてる事に加え、ムショ帰りのマリが参加してる事や1stとは比較にならない演奏力とグルーヴ感を堪能出来る等々、俺的殿堂入り確定の名盤。

以後、ずーっと各メンバーの動向を追い続けてきた訳じゃないからマリの訃報も一抹の寂しさこそ感じつつ、大ショックという事はなかったりする。それでもガキの頃に陶酔したバンドの一翼を担ったプレイヤーを偲び、今夜はこのアルバムを聴き返す事にする。

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