リップヴァンウィンクルの花嫁
少し前にWOWOWで録画したものの3時間という長尺に尻込みして暫し保留。昨日今日と2日に渡りようやく鑑賞。
結論から言えば岩井俊二さん、長らく偏見を持ってて本当にごめんなさいと詫びを入れたくなるほど良かった。先が読めないホンも良かったしビジュアルを含む演出も良い。それより何より黒木華さんの演技が素晴らし過ぎる。
ちなみに俺、黒木さんの出演作は本作以外だと小さいおうち、幕が上がる、あとNHK朝ドラの花子とアンしか観てない。この4作中3作は内向的な女性役なので、それだけ観ると実際もこういう人なんだろうな思わされるんだけど幕が上がるではちょっと男勝りで頼り甲斐ある演劇部顧問の先生を演じてて、それがあり得ないほど板に付いてる。
その上で本作を観ると、内向的な上に呂律も回らない女性を完璧に演じる黒木さんのカメレオンぶりに驚愕するしかない。天性の女優って凄い・・と言うか恐怖心すら覚える。
岩井監督に関しても少し書くと、俺が観たのはゴーストスープ、スワロウテイル、四月物語、花とアリス、リリイ・シュシュのすべて、それと本作の計6本。ゴーストスープは深夜たまたまチャンネルを合わせたら放映されてたのを偶然観たんだけどヒロインを演じたブレイク前の鈴木蘭々嬢に触れ、この娘いいなと思っただけ。他は全く印象に残ってない。
少し前に書いたけどリリイ・シュシュ~は個人的に全然ダメ。スワロウテイルもダメだったな。だからこれを機に岩井監督作を掘り下げようとは思わない。でも四月物語、花とアリスはちょっと好きだし、本作には深くハートをえぐられたので、取り敢えず次回作は劇場へ足を運んで拝見しようと思ったりして。
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