追悼 大杉漣
年明け間もないというのに敬愛するアーティストの訃報が続き凹むなあ・・ 漣さん、早過ぎるよ。
大杉漣さんと言えばやはり北野組の常連という印象が強い。俺自身その存在を知ったのはソナチネだったし、それ以前にも充分キャリアを積んできた役者さんなれどもソナチネでの好演がターニングポイントとなったであろう事は間違いない。
ソナチネ公開に併せてBSで放映された特番でたけしさん自身が語ったエピソードとして印象深かったのは、そもそも大杉さん扮する片桐は東京編のみの出演予定だったものの、あまりにも良かったのでシナリオを変更して沖縄編の後半まで引っ張ったんだそうな。
確かにソナチネの大杉さんはあり得ないほど素晴らしい。普段は物静かで礼儀をわきまえた男なのに突然ブチ切れて相手を怒鳴り散らしたりする。この二面性を持つ危険な佇まいはグッドフェローズでアカデミー助演男優賞を受賞したジョー・ペシを彷彿とさせる。
後にHANA-BIやBROTHERでもその演技力を遺憾なく発揮し日本屈指の名バイプレイヤーとしての地位を築き上げる。そして奇しくも劇場用映画の遺作は北野監督のアウトレイジ最終章になったのか。不謹慎極まりないけど、それはある意味大杉さんにとって幸せな事だったのかも知れない・・と言うか、一ファンとしてそう思いたい。
アウトレイジ最終章の封切りに併せて放映されたしゃべくり007で大杉さんの素顔に触れるとペットを溺愛し、現場の雰囲気を明るくする楽しい人だったらしい。そういう方の訃報に触れ湿っぽくなるのもご本人の意思に反すると思うので、当ブログでも過去に紹介した楽しい動画を再掲載し故人を偲ぶ事にする。大杉さんありがとう。大好きでした。
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