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2018年3月17日 (土)

ラ・ラ・ランド

久々に書く映画ネタがこれってのは意外に思われるかな。

機会ある度に書いてるけど俺って昔からRKOやMGMの古典ミュージカル映画が大好きで、昨年この作品が話題になった時も多分俺のツボじゃないかな~と思いつつ結局観なくて、つい先日WOWOWで放映されたから録画してようやく観たんだけど、やっぱり俺の予感に間違いは無かった。冒頭からスーッと映画の世界に引き込まれ、自宅鑑賞にも関わらずエンドロールの最後まですっ飛ばさず付き合わされたのは何時以来だろ。

ミュージカル好きのシネフィルならすぐに分かるけど、この作品のオープニングは明らかにロシュフォールの恋人たちの現代風アレンジ。物語序盤、しがないピアノ弾きの男と女優志願のヒロインが歌い踊る高台の長廻しは誰がどう観たってバンドワゴンの再現。作品そのものも魅力的なれど、こういう目配せと言うかオールドファンをニヤリとさせる作り手の映画愛がハートにグサグサ突き刺さる。

一つ難点を言えば中盤のドラマ部分にミュージカル要素が含まれていない事。あのストーリー展開にこそ気の利いたミュージカルナンバーが数曲必要だと思うし、なんか別の土俵で勝負してない??と突っ込みを入れたくなったけど、そこ以外ほぼ文句なしだな。昨年のアカデミー作品賞はこれでも良かったんじゃね?と思わされるほど良質な作品だった。

但し万人にお勧めはしない。ミュージカルって結構好みが分かれるからね。以前、登場人物が突然歌い踊り出す不自然さに全く付いていけないと友人から聞かされた事もあり、それはまあ確かに不自然なんで、そういう世界観が苦手な人は全然楽しめないだろうからミュージカルアレルギーじゃ無い方へはお勧めという事で。

ちなみに明日は本作を退け昨年度のアカデミー作品賞をさらったムーンライトを観る予定。

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