まんぷくとハイジと素晴らしき哉、人生
毎朝観てる人には説明不要だけど、ここ最近まんぷくのドラマ展開は精神衛生上芳しくありませんねえ。超長編の朝ドラにアップダウンは付き物なれどもこれだけ辛い状況が続くと少々メゲる。以前ゲゲゲの女房のレビューでも書いた通り、最後の最後に大逆転劇が待ってる事が分かっていても登場人物達の苦悩に延々付き合わされるとカタルシスは半減しちゃうんよ。
こういう話題になると即座に思い出すのがフランク・キャプラ監督の素晴らしき哉、人生。古典映画の人気投票では必ず上位に挙がる不朽の名作的扱いだけど、俺は大好きじゃなかったりする。理由は前記通り。辛い日々を送ってきた主人公がラストで報われるものの、そこへ至るまでの道程がキツ過ぎ。この辛さは終わり良ければ全て良しの一言じゃ片付けられない。だから俺の点も辛い。
同様に長編ドラマのアップダウンで極めて印象深いのがアニメ版アルプスの少女ハイジ。全編多幸感に溢れた作品というイメージが強いけど、ハイジにもフランクフルト編という地獄が用意されてる。これはもうマジでキツい。そりゃクララとの出会いやおばあさまとのエピソード等々それなりに楽しい時間も描かれるけど、もう息が詰まる。とにかく密室劇中心だから空が恋しくなる。
ちょっと気になってWikiで調べたらフランクフルト編って全52話中16話もあるのか。故にアルムへ戻る回のカタルシスはレッドゾーンを振り切って号泣必至。その後、多幸感溢れる展開が最終話まで続くからこそ名実共に不朽の名作たり得た、と。
要はこのバランス感覚が作品の質を決定付けるって事。まんぷくはちょっとダウンへ傾き過ぎの感があり、今後の展開に少々不安を抱えてたりして。まあ結論を出すのは早いし、ここまで来たらチキンラーメンとカップヌードル開発のエピソードを観ない訳にはいかないので最後まで付き合いますよ。
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