LEDライト
衝動的にLEDライト2灯セットを買ってしまった。理由は安かったから、これに尽きる。
ちょっと前までこのクラスのLEDライトを2灯買おうとしたら10万前後必要だったし、今もLPLとかの国内メーカー製はそんな値段で売られてる。しかしながら無名の海外メーカー製ならスタンド込み込みで2万弱。何時になるか分からんけど自作の撮影に使えるし、ブログ用のブツ撮りにも活かせる。こりゃいいやと。
しかし俺ってばライティングの知識に乏しく、ブツが届いてからというものweb検索しまくり基礎から勉強し直してる。ライトってのは正に諸刃の剣で、上手く使いこなせば魅力的な画が撮れるけど、妙な当て方をすると不自然極まりないグチャグチャな画になってしまう。実に奥が深いのだ。
照明技術の基本中の基本として三点照明ってのがある。まずはこの手法を体得する為にシミュレーションを繰り返してる。ちなみに購入したLEDライトは2灯だから3灯めはこいつで代用。
懐かしのLPLブロムビデオライト。これにお手製のブラケットを使いデフューズとB3フィルターをかませる。ちなみにこのブラケットはホームセンターで買ってきたスチール棚のパーツを流用した代物で製作費は1000円前後。結構重くてトータル600gぐらい。マスじゃなくコの字なのは軽量化の意味合いも含んでるわけ。
人に講釈垂れるレベルじゃないけど個人的な知識で三点照明を解説させていただく。
下方上部から被写体の輪郭を際立たせる為に充てるバックライト。これだけでは成り立たないので正面サイド45度のやや上目からメインとなるキーライトを足す。
これはこれで悪くないが、右側の影を補うために押さえのフィルライトを足す。
フィルライトのコツとしては右側の影を完全に消さず、あくまでも暗部の補助にとどめる事ですかね。キーとフィルのバランスが5:5だと立体感が損なわれるので7:3ぐらいが理想。
完成した画だけ見るとバックライトはあってもなくても良いんじゃね?と思われる貴兄もおられる気がするので参考までにバックライトを消してみる。
ちょっとエッジがボヤけますね。それとキーライトを左側から当てた関係上、バックライトで消されてた取っ手の影がモロに出てる。要するにバックライトはバンド編成で言えばベースの役割。縁の下の力持ちなのだ。
これを踏まえ実践と洒落込む。
日清豚園ハーフを黒ヌケにして室内灯オンリーで押さえるとこんな感じ。で、室内灯を消しLEDライト2灯とブロムライト1灯の三点照明で捉えるとこうなる。
立ち上がる湯気がしっかり見てとれますね。更に探って最適な角度を目指せばシズル感は増すけど、折角作ったラーメンが伸びちゃうのはイヤだったので検証もそこそこに実食。
続いて先日組み立てたトヨタ2000GTのプラモデルで実践。
上が室内灯オンリー。下は三点照明。輪郭や細部の作りは三点照明の方が圧倒的に再現性が高いけど室内灯オンリーの側面のシャドー感も捨て難い。これを活かしつつ組み立てる三点照明が理想的という事だろうな。まだまだ勉強不足。実用機会があろうがなかろうが、こうやってシミュレーションを繰り返せばライティングスキルを上げる事も可能なので買った意義ありあり、と思う事にする。
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