2020年11月に観たWOWOW録画作品(BSP録画含む)
フォードvsフェラーリ、ジョン・ウィック:パラベラム、初恋、DEAD OR ALIVE 犯罪者、実録安藤昇侠道(アウトロー)伝 烈火、悪の法則、世界でいちばん悲しいオーディション、IDOLあゝ無情、パラサイト半地下の家族、ほえる犬は噛まない、リアル完全なる首長竜の日、犬鳴村、テリーギリアムのドンキホーテ、ロストパラダイス・イン・トーキョー、凶悪、日本で一番悪い奴ら、ひとよ、サニー/32、彼女がその名を知らない鳥たち、孤狼の血、MIFUNE:THE LAST SAMURAI、グリーンランタン、夕陽の用心棒、花とアリス殺人事件、LoveLetter
以上25本。個人的に大変な当たり月であった。特に三池崇史監督の初恋とポン・ジュノ監督のパラサイトは大当たりで琴線触れまくり。
初恋はとにかくベッキー最高としか言いようがない。勿論、他の役者さんたちも素晴らしい仕事ぶりだったけどベッキーさんのキレ具合はもう失禁レベル。私生活で色々あって最近やや干され気味だけど、この怪演は完全復活の狼煙を感じさせる。もう命がけで応援するから今後も頑張っていただきたく。
パラサイトは史上初めて米アカデミー作品賞をさらったアジア映画という売り文句に誇張も嘘偽りも一切ない大傑作。物語展開も作品カラーもどんどん変わっていくので全く先が読めない。更に妙なユーモアとスタイリッシュな映像表現が共存する極上のエンタテイメント作品。ジュノ監督は殺人の追憶もスノーピアサーも大好きだったけど、更にワンランク上へ到達した印象。今後が楽しみ過ぎる。
下旬は白石和彌監督作品をまとめて7本。どれもこれも感情移入し難い困った人たちを描いてるので最初の2-30分は苦痛だったりするんだが、そこを乗り越えると登場人物たちの動向から目が離せなくなるという不思議な魅力に満ちた作品群。個人的には凶悪が一番ガツンときた。あと世評はイマイチだけどサニー/32の狂気も捨て難い。きたりえの演技がどーのこーのと文句垂れる輩が多いみたいだけど、すげー頑張ってて好印象じゃん。俺は好きだな。
WACK関連のドキュメンタリー2本はBiSH繋がりで。これ観て渡辺社長の言動を非難するヲタが多いみたいだけど俺は特に問題視してない。そういう人の主催するオーディションへ自発的に参加した時点で何がどうなっても自己責任だし。一つ言えるのは、映像作品として個人的にあまり魅力を感じなかったって事。アイドル残酷物語系ドキュメンタリーだったらAKBの2本目の方が1枚も2枚も上手かな、と。
昨日今日は岩井俊二監督の新旧作を。いや、花とアリス殺人事件も5年前の作品だから旧作ばっかりか。俺、スワロウテイルが全然ダメで、次に観たリリィ・シュシュの全ても乗れなかったから岩井監督には長らく偏見を持ってた。ところが数年前にWOWOWで四月物語や花とアリスを観たら結構良くて、先入観で物事を判断しちゃいかんな~と思った矢先にリップヴァンウィンクルの花嫁で完全に叩きのめされ、俺の中での岩井監督の評価は180度逆転してしまった。今回観た2本も良かったな。しかし長編デビュー作のLoveLetterが初見ってのは恥ずべき不勉強ぶり。
最新作のラストレターも録画済みなのだが、これはじっくり観たいので次の休みまで保留。