失われた油そばを求めて
俺の中野在住時、最も利用頻度の高かったラーメン屋は和風つけそば栄楽、次点で中野大勝軒、そして花の華。
丸長グループの柱たる栄楽や、かの山岸一雄さんを輩出した中野大勝軒はさておき花の華は特に人気店という訳でもなく、今も昔も中野通りと大久保通りの交差点に佇む町の中華料理屋さん。そんな花の華をよく利用した理由はただ一つ。深夜3時過ぎまで営業してたから。学生時代、深夜に小腹が減ったらフラリフラリと花の華へ出向いてラーメンだのつけ麺だのをよく食ってた。おかげで一時期ウェイトが80kgを超えてしまったのだが。
で、思い返すとラーメンやつけ麺以外にもちょいちょい食ってたのが油そば。当時、俺の行動範囲で油そばを食わせる店は此処しか知らなかった。今となっては一ジャンルを築いた存在だから違和感ないけど、ある日メニューに書かれてる油そばって何?と気まぐれに頼んでみたら、まあビックリしましたわ。正に汁なしで、どうやって食えばいいんだ???とか思いつつ口に運ぶと何とも珍味でちょっと気に入っちゃった。注文する比率は低かったけどね。
その事をふと思い出し、web検索してみると残念ながら花の華のメニューから油そばは消えてしまった模様。メジャーになった分、お店での需要が減ったのかも。そうなると無性に食いたくなるんだよなぁ。カムバック花の華の油そば!
ちょっと気になって油そばの起源を調べたら、諸説あるけど1950年代には既にメニュー化した老舗店があるんだって。中野大勝軒のもりそば誕生とほぼ同時期か。
これを一気にメジャーへ押し上げた最大の立役者は俺が思うにぶぶかじゃないのかね。web情報によるとぶぶか吉祥寺店の登場は1995年で、2002年に明星のカップ油そばが発売され今に至る。一時期は高田馬場にもあったけど今じゃ縮小しちゃって全国に吉祥寺北口店と新宿紀伊國屋店、たった2店のみ・・つーか、新宿に新たな店舗がオープンしたの知らなかった。花の華の油そば死すともぶぶかは死なず。近々逝ってみるか。
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