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2021年10月19日 (火)

俺流 食レポの拘り

そうねえ・・ 小難しい事を書かない、出来るだけ簡潔に、ネガティヴな感想は言葉を濁す、上から目線は御法度、ってところですか。

美味しんぼに代表されるウンチク表現って最初は面白がってたものの今じゃウザいだけなんで俺は避けてる。そもそも表現のボキャブラリーが貧困&考えるのが面倒臭いって事もあるけど、まったりとした舌触りがどーのこーのとか素材や出汁の深みがあーだこーだとか、俺が書いても説得力ないし失笑買うだけでしょ。

で、余所のブログやグルメサイトの食レポを覗くと何処かで読んだようなウンチク表現がダラダラ続く超長文をちょいちょい見かける。あれは全く読む気が起きないし俺にとってはTHEが付く反面教師。

俺も聖人君子じゃないし、かなりの偏食野郎だから五郎さんみたく何でもかんでも美味い美味い言いながら食う事は出来ない。そういう物に当たった時、不味い!と言うのは簡単だけどそもそも美味い不味いって個人の趣味趣向だし、人によっては真逆の印象を受ける事もある訳だからそういう決め付け口調は避け、好きか嫌いかという言い方にとどめてる。これは食レポに限らず旧サイト時代から心がけてる事のひとつ。

上から目線は御法度ってのも余所の振る舞いを反面教師にしてる部分が多い。これにせよ食レポに限った話じゃなく観た映画、聴いた音楽、その他ありとあらゆる創作物に対して一部の人種は何故あそこまで上から目線になれるのか。腹立たしさと共にテレビへ向かって不調のトップアスリートにくだを巻く酔っぱらいとイメージが被り、結局は無力で文句しか言えない可哀想な人たちなんだなと思う事が最近増えた。これも年の功かね。

そんな俺でも怒りを抑えきれずネガティヴな事を大声でわめきちらす時がある。これはもう老害化の始まりだなと思ってるので、こんな弱小ブログであっても作文公開前は一度冷静になり己へ問いただし、その結果書き直したり公開そのものを止めてしまう事が結構ある。この判断すら出来なくなった時こそ老害俺の誕生なので、ホントに気を付けなくては。

話を戻すと、俺にとって理想的な食レポって久住昌之さん原作の諸作品や久住さん自身のコメントとほぼ同一。記事で読んだかテレビで観たかうろ覚えだけど久住さんも美味しんぼとは真逆の表現を追求しているらしく、作品にそのまま反映されてる。デビュー作の夜行からそれは一貫してて、飯がどう美味いかじゃなく食をどう愉しむかが主題。これが凄く魅力的なんだよな、俺にとっては。

数々の名台詞を生んだ孤独のグルメだけど、一番印象に残ってる台詞を挙げると、

うん うまい肉だ いかにも肉って肉だ

なんかバカバカしいんだけどすげえハートに響く。俺もこういう表現で読み手へ魅力を伝えられたらいいなと。

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