いつものやつ
ドラマに出てくる飲み屋なんかじゃお約束の台詞だけど、人は何故同じ物ばかり好んで飲み食いするのかをヒマつぶしに分析してみる。
習慣って言葉をwebで検索すると、
習慣とは、長い間それを繰り返し行うことで、あたかもそうすることがきまりのようになったことである。基本的には、行動、身体的な振る舞いを指しているが、広くは、ものの考え方など精神的・心理的なそれも含みうる。
まあ日々の生活パターンや物事の捉え方が主軸で、趣味趣向もその同一線上にあるって事なんだろうけど最近書いてる冷凍餃子なら大阪王将より味の素とか、冷凍焼き鳥ならファミマよりセブンとか、天ぷらそばなら緑のたぬきよりどん兵衛とか、エースコックならスーパーカップよりわかめラーメンなんてのはその習慣性のもう一歩先にある妙な判別能力だと思う。普段食わない人にしてみれば恐らく同じ物だろうし。
今までの人生を振り返ると、そうやって同じ銘柄を選び続けた代表例がタバコならセブンスター、ウイスキーならジャックダニエル。もう辞めちゃったけど何故タバコはセブンスターだったのかを思い返す。
キッカケは吸い始めの頃・・つーかタバコという物を認識した時期に、何とな~くセブンスターがスタンダードなんだろうなと思ったからで、そればっかり吸ってたら他の銘柄を受け付けなくなった(実際の所、あれはかなりキツいタバコで決してスタンダードじゃない)。刺激が強い分ほかのじゃ満足出来ないという側面も手伝い、タバコを切らした時に人から貰った1本がセブンスター以外の銘柄だった時のこれじゃない感は凄まじかった。だから禁煙する瞬間までセブンスターを吸い続けてた。
ジャックは俺がウイスキーを飲めず違いも全く分からなかった頃、ひょっとしたら自分に合う銘柄がひとつぐらいある筈だと気まぐれに探求を始めてミニサイズやポケットサイズのウイスキーを20数銘柄飲み比べ、最終的にこれかも知れないという結論に達した酒。すげー美味いとは思わなかったけど他のに比べクセがなく飲み易かったので。
で、暫くこればっかり飲んでて、たまに他の銘柄を試すと受け付けない体になってた。それも美味い不味いじゃなく何時ものと違うというのが最大の理由。ところがこれを数年前アーリータイムズのイエローラベルへスイッチ。特に深い理由はなく、ジャックのデカボトルはガラス瓶で重くて割れるから危険だけど、アーリーはペットボトルで軽いし安全ってのと、優作さんが下北のレディジェーンに遺したキープボトルの銘柄がこれってだけ。あと値段が約半分でリーズナブルって事もあるか。
そしてアーリーばっかり飲んで、たまにジャックへ戻ると何か違和感を覚えたり。味覚以上に習慣性がものを言う証明みたいなお話。
だからって訳じゃないけど意図的に銘柄を決めず買ってる物がある。缶ビールね。アサヒスーパードライとバドワイザーを買う比率が若干高いものの、スーパーとかへ買い出しに行くと大抵バラバラの銘柄を選ぶ。俺にとっては大差ないのと、また特定の銘柄に慣れちゃうと他の銘柄を楽しめなくなり、それはそれで損だと思うから。
ただ、キリンの缶ビールは一切買わない。これは味云々じゃなく少し前に見たweb記事の影響。なんか社内でパワハラとかあったらしく、俺の中でのキリン株が大暴落してしまった。でも飲み屋でビール注文してキリンが出てきたら躊躇なく飲むし、キリンの商品は一切買わないって事もないから結構アバウトなポリシー。
話を戻すと、美味い不味いという価値基準は習慣性の影響も大きいのではと。駅そばのみならずラーメン屋でも町中華でも、新店の食レポを拝見すると旧店と比較して味が落ちたとか不味くなったとかの記述をよく見かけるけど、それってホントに品質の低下なのかなぁと疑いたくなる。いつものやつじゃないからそういう感覚に見舞われるんじゃないのかね。
勿論、ホントに味が落ちて不味くなる例だってあるからそう結論付けるのも短絡的だが、例え個人レベルの弱小ブログであっても公の場で商売人の仕事へケチを付けようと思った際は本当にそうなのか冷静に判断しなくちゃと俺個人は思うようにしてる。
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