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2022年4月 5日 (火)

アニメ版 映像研には手を出すな!

今更ですがアマプラで全話観たので感想なんぞを。まず思ったのは乃木坂主演の実写版って意外と原作に忠実だったんだなと。いや、原作は読んでないから断言出来ないけどアニメ版と共通点が凄く多いから、まあ原作通りなんだろうとなと思ったりして。

で、両天秤に乗せると圧倒的にアニメ版の方が好みではある。登場人物の妄想がリアルにビジュアル化される点が特徴的な作品だけど、かぐや姫の物語ばりにハイクオリティなラフ絵が突然生き生きと動き出す構成は何とも魅力的。実写版はここが少し弱いんだよな。

それと思ったのはこの作品ってプロデューサーの重要性を強く物語ってる気がする。クリエイターはどうも盲目になりがちで作品制作へ没頭するあまり大切な事を見落とす傾向がある。細部にばかり拘って基本的な物語構成に穴があったり、予算も期日も全く意識しなかったり。

そこで沈着冷静に全体を俯瞰で捉えて暴走するクリエイターをしっかりハンドリングし、熱意だけは削ぐ事なく予算と期日をしっかり守らせるプロデューサーの存在が必要となる。それだけにとどまらず外部との交渉や根回しが出来るしたたかさ、宣伝に有効な仕掛けを企画し実践する発想力や行動力も求められる。そして、多くのクリエイターにはその能力が欠けている。クリエイターでありながらセルフプロデュースをしっかり出来る才人も居る事は居るけど全体の2割ぐらいじゃないかなぁ。少なくとも俺にはセルフプロデュースの能力が欠けてるし。

だからこそ金森さんというキャラクターの存在が妙にグッとくる。作中でもハッキリ言ってるけど、優れた作品さえ完成させれば世間に認められるほど甘くないんよ、表現の世界は。

これは映画・アニメに限った話じゃない。昔よりは才能が埋もれ難い世界になってると思うけど、こんなに素晴らしい作品の再生回数が1万以下ってどういう事???という動画がYouTubeだけでもゴロゴロしてる。彼ら彼女らにも金森さんみたくプロデュース能力に長けた強力なサポーターが居たら状況は大きく変わったろうなと思わずにいられない。作品の質云々とは別の部分で、そんな事を考えさせられる作品であった。

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