2022年5月に劇場以外で観た映画
カポネ、100日間生きたワニ、ライトハウス
以上3本。サボりモード絶賛継続中。数が少ないから寸評を何時もより長めに。
カポネは華々しいギャング時代の話かと思ったら全然違って晩年のただただ陰惨な日々が執拗に描かれるのみで観てると鬱になる。トム・ハーディも特殊メイクで見る影ないし。今まで撮られたアル・カポネ関連の作品とは趣が異なるので興味深く観られたものの、面白かったかと問われたら微妙。
100日間~はWOWOWで放映されたから一応観ておこうと思って録画。原作の100日後に死ぬワニは予め結末を読者に伝える事で何気ない日常に緊張感が生まれるという正しきサスペンス理論に基づいた作品なので、リアルタイムで追いかけないとホントに何気ない日常記でしかなかったりする。俺も後追いで読んだクチだから世間で言うほど乗れなかったし。
それをどう長編作品に落とし込むか興味津々だったけど、結構しっかり長編として成り立ってたので上手く作ったな~と思わされた。で、予備知識ゼロの状態で観始めエンドロールに触れたら脚本監督が上田慎一郎夫妻か。カメ止め以降ちょっと影が薄い印象だったけどやっぱり才人だわ。
ライトハウスは今の時代にモノクロスタンダード(実際は正方形に近いサイズ)で作り上げたスタイリッシュかつアヴァンギャルドな一作。60年代のポランスキーや70年代のベルイマン、それとリンチも彷彿させるな。俺がトップガンを鼻で笑うアートかぶれ絶頂期にはこういう作品へ傾倒しまくってたので10代後半から20代前半にかけてなら大絶賛したかも。50代のジジイと化した俺の率直な感想は、良かったけど画作りに懲り過ぎじゃね?ってところ。
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