バカな事ばっかり書いてないで、たまにはこいつ只者じゃねえという所を見せなくちゃって事でInterBEE(国際放送機器展)の話題なんぞを。
毎年11月に幕張メッセで開催される放送機器の大型イベントで、時代に取り残されない為にも我々放送業界の人間は職場から見学を促される。勤務扱いだし個人的に興味もあるので前の職場に在籍してた時から行けない理由がない限りは毎年出向いてたり。
俺もカメラマン歴35年になるから古い話になるけど昔は池袋のサンシャインシティでやってたんだよな。これが1990年から幕張で開催されるようになり、初めて行った時は何というアクセスの悪さだと辟易させられた。今じゃライブとかでもホイホイ行くから慣れちゃったけどね。
色々あって目移りするけど今回の個人的なトピックは、
これこれ。こいつを実際に操作してみる事が一番の目的だったりする。池上通信機のリモートプロダクションシステムR2。製造工場のアーム型ロボットみたいだけど、これを駆使して複雑かつハイクオリティなカメラワークを実現させるハイテクマシン。
PC画面でカメラの動きをメモリーして同じ事を無限に繰り返したり、ジョイスティックコントローラーでマニュアル操作する事も可能。右のパン・ティルト・ズームは日常的に業務で操作してるから勝手知ったるなのだが問題は左側のアーム操作で、これが相当な熟練を要する。見ての通り前後に動かすと昇降、左右に振るとアームのスイング、捻ると前進後退。口で言うのは簡単だが手足のように操ろうと思ったら死ぬほど練習しないと無理。でもメカニックの方に話を聞いたら数時間操作しただけで器用に使いこなす人もいるらしい。う~ん、ゲーム世代の若者なら難なく対応出来たりするんかね。
面白かったのは、
オプションでこんなのもあり、先のコンパネと同様の操作が可能らしい。ただ話を聞くと、これとこれを同時に押せばフォーカス操作とか難易度が増しててゲーム属性じゃない俺には全く向かない。逆にゲーム好きならこっちの方が上手く操れたりするのかも。
その後、日々お世話になってる特機メーカーのブースで談笑した後に色々見て回る。
これはビデオカメラスタビライザー。いわゆるジンバルってやつ。ユーチューバーが歩きながら自撮りする時とかによく使うので需要が増して価格も比較的リーズナブル。このジャンルも著しく進歩を遂げてて、これさえあればステディカムなんか要らないんじゃと思ったりしたが、ステディのブースもそれなりに盛況だった。結局ジンバルは小型カメラ用だから、スタジオ用ポータブル4Kカメラに対応するステディにもまだまだ需要はあるって事だな。
あと個人的にツボったのが、
箱馬Tシャツ! 思わず買いそうになったがそこは思い止まる。毎年箱馬メーカーのブースも出てるけどTシャツって前回も売ってたっけ。記憶にないが単に見過ごしただけかもしれん。あ、放送業界じゃお馴染みだけど知らない人は知らないだろうから解説すると箱馬ってのはちょっとした踏み台にしたりクロスをかけて商品台にしたりと色々使える便利グッズ。
それなり有意義だったが20000歩近く歩いたので疲れた。なお次回ここに来るのは来年1月のベビメタ公演の予定。展示会場がライブ会場へ姿を変える様に触れるのも感慨深いのだ。