2022年10月に劇場以外で観た映画
いぬ、警部、マトリックス レザレクションズ、ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ、クライマッチョ
以上5本。ああもうあかん。鑑賞数2年連続100本以下の記録が見えてきた。
いぬと警部はWOWOWのベルモンド特集で録画した2本。いぬは良かったな。メルヴィルの教科書みたいなフィルムノワールでライティングの勉強にもなる。警部は俺ちょっと誤解してて60年代制作の古典かと思ってたら70年代後半に撮られたかなりのB級作品で、日本未公開っぽいけど1980年にひっそりと公開されてるらしい。チラシコレクションに熱を上げてた時期なのに全く覚えてないな。画像検索しても引っかからないから地方でのみ2本立てとかそういうレベルかも。作品の印象も正にそんな感じで特筆すべき事もなし。
マトリックスはねぇ、三部作同様マトリックスワールドとリアルワールドの温度差が相変わらず激しくて面白い部分と乗れない部分が共存してる印象。1作目は大好きだけど、やっぱリアルワールドのシーンになると冷めるし、全編通して夢中になれる人って居るのかな。俺が偏屈なだけなのか。
ヴェノムも折角WOWOWで放映されるからって感じで録画したけど例によって物語展開は記憶の彼方。そういう映画と割り切るのも有りだが記憶力悪過ぎて少々自己嫌悪。
で、クライマッチョ。これは細部まで記憶に残ってるから問題は俺の記憶力だけじゃないって事。確かに巷で語られてる通りご都合主義の部分は多い。でもそれを含めてイーストウッドでしょ。もう神を通り越して仏のレベルへ到達した91歳の生きる伝説が作り上げた珠玉の佳品。しかしイーストウッドを仏扱いするのはシャレにならんか。
冗談抜きで俺は2008年のグラントリノ辺りが最後の監督作かと思ってたのに、それから10本以上撮ってるのが驚異。御年80を超えても毎年作品を撮り続けられるモチベーションと体力は一体どこから来るんだ?? 俺なんて絶対80代まで生きられないと思ってるから正に神様仏様イーストウッド様ですよ。
なんか作品について全く書いてないな。時にセンチメンタルアドベンチャーやパーフェクトワールドやマディソン郡の橋を、更にグラントリノや運び屋を想起させる場面の数々に触れ巨匠イーストウッドの軸ブレの無さに改めて驚愕させられる。如何にハードウェアが進化しても結局大事なのはソフトウェアだと、かの名匠ビリー・ワイルダーも言ってたっけ。近年のイーストウッド作品を観る度にその言葉が思い出される。
なお現在手元にある未見ライブラリーは14本。うち7本は解約寸前に滑り込みで録画したWOWOW放映作品。大して観たくもない作品を含めて録っちゃう辺りが貧乏根性丸出し。さておき浮いた金でどこぞの動画配信サービスに加入しようかと。
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