マンガのメリットとアニメのデメリット
鉄腕アトム全巻が届くまでPLUTOも保留しようと思ってたのだが我慢出来ず2巻も読了。さすがにこれ以上読み進めると後悔しそうなので小休止。
俺ってそもそもマンガ属性の人間じゃないからこれだけ集中してマンガを読むのはホント久々。で、ふと思い出したのは大昔にテレビのトーク番組で観たマンガとアニメを比較して絶対的にマンガの方が有利だという分析。確かコメンテーターは上岡龍太郎さんじゃなかったかな。
曰く、アニメって進行速度が決められてて視聴者の感情とかは無視してどんどん先へ進んでいくけどマンガなら読者の思うがまま進行を早めたり遅めたり、立ち止まったり振り返ったり出来ると。
これ、火の鳥を読み始めた頃から痛いほど実感してる。俺ってば記憶力が悪いから前の展開をすぐ忘れちゃったりするんだが、そういう時はちょっと戻って確認し、ああそうだっけと思ってから改めて先へ進めばいい。それにガツン!ときた印象的な画は何10秒でも、それこそ何分でも何時間でも凝視してから次へ行く事も出来る。アニメだって録画データなら一時停止すれば同じ事だけど肉筆の1枚画ほど没頭出来なかったりするから、そういう点では確かにマンガへ軍配だな。
ただ、進行速度が決まってるからこそ生まれる魅力も確かにあるわけで、一概にマンガ>アニメとは言い切れないのが面白いところ。ふと思い付いたところで例を挙げるとうる星やつら2ビューティフルドリーマーなんかは紙面化しても全く伝わらないアニメならでは魅力を持ち得た作品だし。
とは言え今読んでる手塚作品やPLUTOに関しては言えば立ち止まれる事、振り返れる事の恩恵を十二分に受けつつ堪能してる。マンガとアニメ、いずれにもメリット・デメリットがあるので優劣を決めるのはナンセンスかもね。
« 東中神のフランボワーズと本当のお別れ | トップページ | 自転車のヘルメット »
コメント