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2023年4月27日 (木)

俺のアニソン史 完結篇

BABYMETALの- Divine Attack - 神撃 -が配信された時は正に賛否両論で匿名掲示板あたりじゃ否定派の悪口雑言が飛び交ったけど、何より目に付いたのはこんなのアニソンじゃねえかという意見。確かに神撃はアニソンっぽい。でも俺なんかは一体アニソンの何が悪いんだと思ったし、むしろ日本が世界に誇る偉大な文化だから否定する意味が分からないってのが正直なところ。

で、思ったのは昨今のアニソンっぽさって何なんだろうって事。俺が思うに、良い意味でのごった煮ですかね。様々な音楽ジャンルの美味しいところだけ寄せ集めて形成された複合体。これが時に核融合を起こして強烈な突然変異体へ生まれ変わる。YOASOBIのアイドルなんかはその極み。

とは言えこれってアニソンに限った話じゃなく日本歌謡界、ひいてはJ-POPも正にその歴史だったと言える。書きそびれちゃったけど今月頭のベビメタ横浜公演後HUBで名無したちと飲んだ時に熱い音楽談義が繰り広げられ、一人の名無しが言ってた事が凄く印象深かった。曰く、海外だと人種やら民族やら宗教やらの問題でなかなか実践出来ない冒険も日本人はしがらみが一切ないから簡単に出来てしまう。それが功を奏して日本歌謡やJ-POPやアニソンは独自の進化を遂げたのではないかと。

確かに加の国では白人がブルースやゴスペルを歌えば一部から叩かれるし逆もまた然り。でも日本じゃそんなの関係ないし、これ面白いからいただき!って感じで抵抗なくあれもこれも取り込めちゃう。更に視聴率と直接関係のないアニメ主題歌は冒険し易い・・つーか容認されちゃう。結果、出来上がった実験的作品が放つある種のオーラが現在のアニソンらしさの根幹だと俺は思ってる。

そういった傾向がより色濃くなった時期が何時頃かは俺みたいな素人でもすぐ分かる。ボーカロイド初音ミクが登場した2007年ですよ。才能はあるけど金がない、更にコミュ力も低い引きこもりがちのコンポーザーたちがこの武器を手に入れた事で音楽業界に革命が起きた。オケは気の利いた音楽作成ソフトで、ボーカルは初音ミクで、発表の場はニコ動やYouTubeでいい。金はなくとも時間をかけて練り上げ精度を高め公開した作品が優れていればバズって世間の注目を集め、業界も活性化する。正にwinwin。supercellのryoさんもYOASOBIのAyaseさんもその流れに乗って大成した人たちだし、初音ミクを開発した人はこんな未来が想像出来ただろうか。

アイドルみたいな飛び道具もあれば炎みたいな正統派もあり、大御所のタイアップ路線も未だ健在だし幼少年をターゲットにした昔ながらの大道もある。アニソン界も多様化して今まで以上に面白くなった。話題作しか観ないというスタンスは変えるつもりないけど今後どうなっていくか興味津々なのでその動向を見守っていこうと思う。

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