GREEN DAY JAPAN TOUR 2025 Kアリーナ横浜 2025/2/25
去年の8月だったか仕事帰り地下鉄に乗ったら車内に広告ステッカーが貼ってあり、見るとグリーンデイの来日公演が2月にあるという。もの凄くコアなファンって訳じゃないけどAmerican Idiotは一時期相当聴き込んだし一応全アルバム視聴済みだから一度は観てみたいと思いつつ、オフィシャル3次先行だったけど申し込んだら余裕の当選。もう歳なんでオルスタは敬遠してシートのS席にした。A席よりはマシだけど遠かったなぁ。オープニングアクトの時にSS席の様子を見に行ったら最後列でも距離感が全然違うから4000円ケチらずSS席にすりゃよかった。
でも始まっちゃうと距離はさほど気にならなくなる。個人的に嬉しかったのはAmerican Idiotの曲をガッツリやってくれた事。特に組曲を生で聴かされた時はちょっと感極まってしまった。あとDookieからも5曲か。去年リリースされた新譜(Saviors) からは数曲だけでライブ構成が完全にDookieとAmerican Idiot中心。この2枚が最重要アルバムって事は確かだけどグリーンデイのセトリって毎回こんな感じなのかね。
ライブの感想はこれぐらいにしてグリーンデイにまつわる昔話を。1990年代半ば、たまたま聴いてたラジオから印象的な曲が流れてきて、音は完全にパンクだけどメロディが凄くキャッチーで、ボーカルの声もクリーンでロックよりはポップ寄り。これが妙に刺さって気になったもののアーティスト名と曲名を聞きそびれて暫く自分の中では謎の良い曲という位置付けになった。
暫くすると同じアーティストの楽曲と思われる曲がラジオから流れてきたので慌ててカセットテープに録音。これも曲紹介がなかったから謎の曲扱いで、周囲の音楽好きに聴かせて正体を探ったものの有力情報は掴めず・・つーか、そもそも俺の回りにロック系の音楽好きが居なかったのでお手上げ状態。
それから半年ほど経過し、確かヨドバシカメラだったと思うけどオーディオ機器売り場のCDラジカセで前記のアーティストと思われる楽曲がリピート再生されてて、ラジカセ買う気もないクセして店員を呼びこの曲は一体何???と聞いてみたらようやく正体が判明した。あの時の店員さん、バカな客でホントごめんなさい。
その時リピート再生されてたのはインソムニアックというアルバムでアーティスト名はグリーンデイ。この情報を元に音楽雑誌を読み漁り、インソムニアックの前にリリースされたドゥーキーというアルバムに探し求めてる曲が収録されてる可能性が高い事が分かり試聴もせず購入。そしたら案の定お目当ての曲が7曲目に収録されてた。それがBasket Caseね。あと慌てて途中からカセットに録音したのは5曲目のWelcome to Paradise。
今みたくネットもサブスクも曲検索アプリもない時代だから俺がBasket Caseをラジオで聴いてからドゥーキーへ辿り着くまでに1年以上費やした。だからこそ逆に愛着が湧いてグリーンデイのアルバムは新譜が出れば聴いてた。インソムニアック、ニムロッド、ウォーニングはレンタルで済ませちゃったものの次のアメリカンイディオットはしっかりCDを購入。古い話だからうろ覚えだけどラジオとかで楽曲を聴く前にグリーンデイの新譜かあって感じでジャケ買いした気がする。で、1曲目のイントロに脳天カチ割られた。続く組曲にも圧倒されたっけ。
長らくフーのトミーや四十人格、ビートルズのアビイロードB面辺りにインスパイアされたのかなと思ってたけど今回のツアーでは冒頭にクイーンのボヘミアン・ラプソディが流れる。ああ、確かにボヘミアン・ラプソディ的でもあるか。やっぱライブへ行くと色々と新しい発見があるね。
で、今回思ったのはAmerican Idiot全曲の和訳を読まなきゃダメだなと。さすがに表題曲やWake Me Up When September Ends辺りは和訳もしっかりチェックしたけど組曲は全貌を把握出来てなかったりする。そんな訳でこれからweb検索してAmerican Idiotの真髄に迫ろうかと。20年遅れだけど、なんにもしねえでいるよりはずっとマシなんだぜ。