ズーム 見えない参加者、アフターサン、パストライブス、悪魔と夜ふかし、スピーク・ノー・イーブル 異常な家族、MaXXXine、シャドウズエッジ、ノスフェラトゥ(2025)、スーパーマン(2025)、ドールハウス、赤い砂漠、サンタクロースの眼は青い、わるい仲間、ママと娼婦、ぼくの小さな恋人たち
以上15本。中旬までは順調だったのだが10日ほど前から酷い睡眠不足に苛まれ行き帰りの電車じゃウトウトして映画鑑賞どころじゃなくなり一気にペースダウン。
あとヤニねこに脳を焼かれアニメモードへ引き戻された事も影響してるか。あんなに下品で酷い内容なのに妙な中毒性がありヘビロテ止まらず。先週のボキキッ!とか最高だよ。あとアルねこが凄く良い。酒の味なんてオマケ、多幸感を得る為だけの滑走路って台詞には共感しかない。
こっち方面のアニメに興味が湧きチャットGPTに聞いてみたら夥しい数の下品アニメが存在するのね。幾つか気になるタイトルをピックアップしてサブスクで観てみたが今のところ琴線に触れる作品には出会えず。
話がズレたけど先月観て印象に残った作品の寸評を。ズームはブレアウィッチプロジェクトやパラノーマルアクティビティと同一ラインのモキュメンタリー。金かかってないように見えて実はそれなりに金かけてる印象だな。良い所はイイネって感じ。悪魔と夜ふかしは70年代に量産されたいかがわしいテレビ番組をリアルに体感した世代の一人としてただただ懐かしくツボに来る。世界的にああいうのが持て囃された時代だったんだなと思うと実に感慨深い。
スピーク・ノー・イーブルも酷い話で結構疲れるけどクライマックスがわらの犬みたいで面白い。あれ絶対意識して作ってるよな。シャドウズエッジはジャッキー・チェン主演の新作で結構面白かったけど主役と悪玉があまりにもスーパーマンでリアリティなさ過ぎ。2025年版のノスフェラトゥとスーパーマンは個人的にハズレ。私的感想だけどヘルツォークのノスフェラトゥやブライアン・シンガーのスーパーマンリターンズの方が断然俺好み。
その後は久々にアート路線へ。恥ずかしながらアントニオーニの赤い砂漠は初見。同時期のベルトルッチやスコリモフスキーを彷彿とさせるヌーヴェルヴァーグの余波作品なれども本家の多くがモノクロで勝負してた頃だから、この鮮やかな色遣いは逆輸入される形で本家へも影響を与えたんじゃないかと。とは言え1964年作なので同時期にシェルブールの雨傘が撮られてる。この辺はインスパイア云々じゃなく同時発生的な文化革命と言えるかも。
その後気まぐれにU-NEXTで作家名を色々と検索したら20代の頃に観たかったけど観る機会がなかったユスターシュ作品4本が弾き出されたので一気観。サンタクロース~に妙な既視感を覚えたのだがこれってゴダールの男性・女性の未使用フィルムで構成されてるのか。ポスト・ヌーヴェルヴァーグと言うより愛弟子みたいな関係だったんだな。
ママと娼婦は確かに聞きしに勝る傑作だけど倫理観に戸惑う部分も多かった。日本とフランスの文化的な違いもあるとは思うが俺の理解を超えてる事は否定出来ない。思えばゴダールやトリュフォーの作品にも女を口説くのに必死な登場人物が数多く登場するけどユスターシュ作品はその傾向が更に色濃い。
まあフランス人全員がこうじゃないだろうし似た感性を持つ日本人も沢山居るとは思うけど、少なくとも俺は違うタイプの人間なので共感出来なかった。それでも長尺アレルギーの俺が3時間半以上もの会話劇に付き合わされてしまったんだから作品としての力強さは本物だなと。