2026年4月14日 (火)

北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-

おかげさまで春は続きを観るべきアニメ作品が放映されないので9タイトルに追われた冬とはうって変わって平穏無事な日々を送れてる。でも放映リストを見ると今期も60タイトル前後放映されてるのね。知らない作品ばっかりだけど表題の北斗新版が含まれてたのでちょっと気になり録画鑑賞。原作に魅せられ期待に胸膨らませて観た1984年版の第1話で激しい失望感に見舞われたリアタイ組の一人としては現代のアニメ技術でどこまで本家に迫れるか興味津々。

結論から言えばシナリオは原作に忠実で好感が持てるし1枚絵としての完成度は84年版の比じゃないけど、動く絵として捉えた場合やや期待外れだった。ただ北斗って結局のところアクションシーンは殴り合い中心だからモーションキャプチャで動きをリアルに再現しても良く出来た格ゲーみたいな仕上がりにしかならないのでアニメならではの迫力を出すのは困難な題材なのかもしれん。

ニワカ的な分析だけど今現在アクション系のアニメ作品で最高峰の作画レベルを誇るのは呪術廻戦やチェンソーマン、地獄楽を手掛けるMAPPAだと思うのだが、仮にMAPPAのスタッフ引っ張ってきて北斗を作り上げたとしても理想的な動きにはならない気がする。呪術廻戦に代表される戦闘シーンの魅力は広いスペースを最大限に活かした躍動感だから至近距離の殴り合いだけでは本領を発揮出来ない。

あと原哲夫さんの劇画絵がそもそもアニメ向きじゃないって事もある。前記通り静止画なら映えるのに動くと若干違和感あるというか、あの世界観を堪能したいならアニメ観るより原作を死ぬほど読み返しなさいって話になっちゃう。wikiで調べたら2006年にもリメイクされててU-NEXTで少し観たけど印象は同じだったな。

とは言え細かい事に目を瞑れば懐かしさも相まって楽しめる作品ではある。取り敢えず数話後に控えてるハート様のひでぶとマッド軍曹のたわばだけは観ずにいられない。そう言えばEDテーマ愛をとりもどせ!!を歌ってる人の声がToshiに似てるなぁと思ったら本人だった。これは素直にビックリ。

2026年4月 1日 (水)

超かぐや姫!

ここかしこから高評価の声が届いてくるのでNETFLIX再入会して鑑賞。しかし本作に加えTHE FIRST SLAM DUNK、劇場版鬼滅の刃と月に3本の長編アニメ作品を観たのも相当久々。

率直な感想を述べると確かに良作ではあるが言うほど乗れず。これに関してはYouTubeの考察動画を観てそれなりに合点がいった。曰く受け手の世代によって温度差が生じるんだと。

少し既視感を覚えたのが細田守監督作品サマーウォーズ。あれも巷の高評価に乗せられ観たら言う程かぁ?と思わされた部分があり、共通するのは重要なアイテムとしてネットの仮想空間が登場する点。俺、オンラインゲームに疎くて一度もプレイした事がない。あとボカロ文化黎明期のニコ動とも無縁の生活を送ってた。Adoさんとかのコメントに触れると好きな人はかじりつきで視聴してたらしいし、その辺に熱中した俺より二廻りぐらい若い世代にこそ刺さりまくるんじゃないのかね。

あと俺的にマイナスポイントなのは昭和の時代に量産されたほんの一時の楽しい思い出を残して去って行く異世界人との交流を描いた切ない系の作品って事か。ローマの休日やE.T.、ドラえもん新書版第6巻最終話なんかが代表例で、俺みたいな奴はひねくれてるから純粋に感動する前に送り手のあざとさが透けて見え、名作なのは認めるし確かに泣けるけどお前らの術中にハマってたまるかという天邪鬼根性が顔を出す。時代は令和に変わりオブラート技術が飛躍的に進歩したから捻りも利いてて巧いこと処理されてるもののやっぱり少し引っかかる。これはもう趣味趣向の問題だから仕方ない。

だからと言って単純に切り捨てられないだけの魅力も持ち得てる。竹取物語の新解釈としてミュージカル仕立て(・・とは少し違うけど)ってのは素敵なアプローチで好感持てた。しかもその舞台が地元立川で、見覚えのある風景が沢山出てくるのも楽しい。ちなみにかぐやと彩葉が引っ越すタワマンは地元民にお馴染みの第一デパート跡地。駅前へ出ればイヤでも目にする建物だけど此処も聖地化したりするんかね。

それより何より文句の付け所がないのは早見沙織さんの歌声。Spotifyで適当に曲流してたら綺麗な歌声が聞こえてきて何て曲だろとINDEXをチェックしたら本作の劇中歌Remenberで、その時このアニメ作品の存在を初めて知った。そういう物だから仕方ないとは言え声優さんが歌う劇中歌って声を相当に作ってるから若干違和感を覚える。勿論、早見さんの歌声もキャラに寄せてはいるもののクリアーかつナチュラルな印象で、何よりも優しい。可愛くてごめんを聴いた時にも思ったけど恋しちゃうレベル。

wikiで調べたら声優デビューとほぼ同時期から歌唱もこなすベテランの歌い手さんなのだな。次回の長距離ドライブはこの方のアルバムをBGMにすると良い感じかもと思ったりして。そんな訳でヤチヨ歌唱シーンに限って言えば120点。

もう作品レビューでも何でもなくなっちゃけど個人的にはそんな作品でした。

【追記】
・・とまあ好き勝手な事を書いてみたものの気になる存在ではあるので情報収集を続けると2周目の方がハートに来るらしいので折角だから再見しましたよ。その後YouTubeで劇場公開記念舞台挨拶を観て早見沙織さんのコメントに触れ、まだ見落としてる部分があると思うに至り更にもう1周(さすがに全編じゃなくポイント鑑賞)。これでようやく真価に触れた印象。

ちなみに私的評価は初見が68点、2周目で79点。今は84点ぐらい。複数回見返さないと絶対に分からない仕掛けが幾重も張り巡らされてるからソフト購入とかを前提としたら凄え良く出来た作品だと思う・・けど、1回観ただけじゃ真価が掴めないってのもどうなのよと思ったりするので100点満点はあり得ないかなぁ。

冬アニメ 9タイトル完走

ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS- 第2期
ゴールデンカムイ(最終章)
MFゴースト 3rd Season
地獄楽 第2期
【推しの子】第3期
呪術廻戦 第3期
葬送のフリーレン 第2期
不滅のあなたへ 第3期
メダリスト 第2期

これが1-3月に全話完走した冬アニメ。見ての通り2期以降ばかりで、惰性で観てた作品も含まれてる事は白状しておく。

しかし週9タイトルものアニメ作品を消化したのは恐らく第二次アニメブーム全盛期(1983-84辺り)以来。あの頃も夥しい数の作品が放映されてて確か週4-50タイトルあったかな。で、今回ちょっと気になり調べてみたら現在はそれ以上で60タイトル近い。確かに狙い目の作品の前後にも知らないアニメが放映されてたっけ。さすがに全部観るのは無理だろうけどガチのアニヲタの方々はそっちも追いかけてたりするんだろうか。

折角なので寸評を書いておくとツートップと言えるのが葬送のフリーレンとメダリスト。いずれもアニメから入り原作最新話まで読了してるから思い入れが強い上、アニメ版のクオリティが凄まじいのでこの2タイトルに関しては録画データを未見のまま溜めた事がない。メダリストなんか帰宅まで待ちきれず放映直後に配信されるYouTube動画を夜勤の合間に隠れて観たり。

フリーレンは穏やかな旅の日常が原作の雰囲気を損なわず丁寧に描かれつつ、原作では1ページ(下手したら1コマ)でさらりと流される戦闘シーンを思いっきり膨らませてド迫力の名場面に仕上げたりするから原作を読み切った事により魅力が削がれる事は皆無。

ちなみにフリーレンも鬼滅同様に原作を読み返さないよう心掛けてるけどメダリストは例外で、既に2-3回全編読み返してるし来年劇場公開予定の全日本ノービス大会編に関してはヘビロテに近い。何というか俺ら世代の大好物なんよ。司といのりの師弟関係はエースをねらえ!を彷彿させるしライバルとの関係性は時に梶原マンガ的。更にいのりの勝利への執着は島本和彦イズムすら感じさせる。あのシーンのあの台詞なんか完全に逆境ナインの不屈闘志だもんなぁ

あとすっげえマニアックな事書くと、いのりの4回転サルコウと侍ジャイアンツの大回転魔球、回り始めのポーズが全く一緒。

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呪術廻戦と地獄楽に関してもさらりと。両作品とも世界観が見事だし戦闘シーンの作画クオリティも神レベルで観てて面白いんだけどストーリーが何故か頭に残らない。この感覚、マーヴェルの諸作品と相通ずる部分があるな。観てる間は凄く楽しめてるのに内容をすぐ忘れちゃう。以前マーヴェル作品の全制覇を目指した時期があり、X-MENもウルヴァリンもアイアンマンも全部しっかり観たのに続編に触れると前作の内容を覚えてないという。まあでも正しきエンタテインメントってそういう物なのかも知れない。ちなみにこの傾向、以前観た作品ではチェンソーマンやダンダダンも同様。

MFゴースト、ヴィジランテ、金カム、不滅のあなたへは惰性かなぁ。それなりに楽しめたけど夢中になる程じゃない。あと不滅~は1.2期がとても良かったのに3期はイマイチ乗れなくて個人的にやや残念。原作は良かったりするのかね。

【推しの子】はねえ・・ 数多の原作勢同様終わり方にイマイチ納得いってないのでモヤモヤする部分が無きにしも非ず。でも3期は良かったんだよね。原作もこの辺までは文句なかったし。このまま原作に忠実な終わり方をされてしまうと辛いけどアニオリ補完に一縷の望みを持ち続けてたりもする。原作者と協力して伏線回収やら何やら良い感じにまとめ上げてくれれば逆転勝利だって夢じゃない。それこそ一ファンの希望的観測に過ぎないけどさ~

2026年3月31日 (火)

劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来

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封切りが2025/7/18だから約半年遅れの劇場鑑賞。これだけ引っ張った理由は主に2つ。まず1つ目は無限列車編で号泣したから客入りが落ち着くのを待ってた事。もう一つは丁度7月辺りから夜勤中心の生活になり、更にカレンダー通りの土日休みが多く体調万全で空いてる時に観るタイミングを逸し続けた事。

昨日(月曜)は休み2日目で生活サイクルが通常に戻ったし地元のシネコンは21:10からのレイトショーだから貸し切り状態で堪能出来るぞと思いつつ満を持して劇場へ足を運ぶ。ちょっと調べたら劇場公開は4/9までなのね。危ねえ危ねえ。ちなみに客入りはこのタイミングでも20人弱。まあ入場特典狙いもあるだろうが。

かなり警戒して挑んだけど実際の所ウルウル程度で済んだからティッシュの活躍機会なし。しかし猗窩座の過去とか面白いぐらい記憶が飛んでて純粋にアニメを堪能出来たので結果オーライ。原作は約6年前にレンタルコミックで1回しか読んでないから仕方ないとは言え、ここまで綺麗さっぱり忘れてしまうもんかと記憶力の悪さに少々自己嫌悪。

様々なアニメに触れてから久々に観るとさすがは日本アニメ界の稼ぎ頭って事でクオリティがとてつもない。最高峰のスタッフ・キャストを揃え時間と予算をふんだんに費やせばこれだけの物が出来上がるんだという見本の様な作品。しかしこのペースだと完結は3年後とかになるのかな。それまで健康に気を付けて無事完走したい所ではある。

前記通り大筋こそインプットされてるものの細部を殆ど忘れてるからTVシリーズも劇場版も初見に近い感覚で堪能し、機会あらばオートバックスの待合所とかに置いてある原作をアニメ視聴済み分だけちょっと読み返したりするんだけど登場人物の台詞や物語構成が凄く原作に忠実な事に驚く。そういう契約内容なのかも知れないけどね。ただ原作は基本的に線が細く、ちょっと少女マンガを彷彿させたりするもののアニメはあり得ない程ブラッシュアップされてて同じ物とは到底思えない。

勿論ビッグバンが全てだから原作者吾峠呼世晴さんの功績は計り知れないけど、社会現象にまで発展させたのは間違いなくアニメスタッフだから甲乙付けられないよね。どっちも素晴らしいし今後のメディア展開には期待しかない。

ちなみに俺、原作を22.23巻だけ所有してたりする。レンタルコミックを読み始めた時は22巻刊行直後だったから貸してなくて仕方なく、23巻はリアタイで買えたから折角なので購入したんだけど何度も読むと流石の俺も内容を覚えちゃうので数回読んでそれっきり。それでも1-21巻よりは内容が頭に入ってる。だからアニメは楽しめないって事もないがこれ以上鮮明にインプットしてしまうと純粋に堪能出来なくなるから絶対読み返さないようにしてる。読むのは完結編鑑賞後だね。

2026年3月27日 (金)

THE FIRST SLAM DUNKとモーションキャプチャ技術の進歩

原作を読み切ったから折角なのでTHE FIRST SLAM DUNKをU-NEXTでレンタル鑑賞。ちなみに俺、山王戦がTVシリーズのアニメでは描かれていない事を数日前まで知らなかった。公開時SNSで随分と不評が飛び交ってたけど個人的には嫌いじゃない。ただ、webを見渡せば無数に転がってる不平不満も理解出来なくはないので内容に関してはコメントを控える。

むしろ原作新書版表紙レベルの水彩着色風の絵が生身の人間みたく気持ち悪いぐらいヌルヌル動く作画技術に舌を巻いた。もはやモーションキャプチャは潤沢な予算が約束されたアニメ作品なら普通に導入される技法だから真新しさこそなくなっものの、それでもこの動きは凄いなと。90年代にリアタイでアニメシリーズ観てるヲタをタイムスリップさせたら腰抜かすんじゃねえの。

とは言え、こういう動きのアニメが当時なかった訳じゃない。モーションキャプチャとは異なるけど実写映像を手書きでトレスするロトスコープなる技法があり、俺ら世代にとって馴染み深いのはa-haのテイク・オン・ミーMV(1984)。

あと個人的に印象深いのはブルーハーツの人にやさしくを使用したレナウンのCM(1988)。

いずれもスラムダンクのTVアニメシリーズ(1993-1996)より遥か以前に制作されてる。ただ当時はとんでもなく手間と費用がかかるので2時間の劇場版アニメ作品全編へ導入するのは非現実的だった。ちなみにロトスコープの歴史は驚くほど古く、初めて公開されたのは1919年ですと。100年以上前ですか。

これがモーションキャプチャ技術の飛躍でもう少し身近になる訳だけど一朝一夕に成し遂げられた訳じゃない。歴史を紐解くとスポーツのジャンルで体中に電球を付けて撮影・解析する現在のモーションチャプチャの原形が1930年代に初めて実用。


体中にマーカーを付けPCで3D解析する現在の手法が映画やアニメではなくテレビゲームの分野で活用され始めたのは1980年代(諸説あり)で、その技術が普及しローコスト化が実現した事により映画界やアニメ界へ波及する。最初期はゲームキャラが人間っぽく動けばそれでOKって感じだったけどドラマじゃ感情移入出来ないから更に技術的な進歩を求められ、俺の知る限りでは2010年代ほぼ完成の域へ到達した感がある。ラブライブ!とかが登場した頃ね。

ただ、確かに動きは凄いんだけど3DCGっぽさ全開で違和感を否めず。そこから更にユーザーのニーズに応えるため技術開発は進み、2020年代に入ると手書き風の絵に落とし込む事でセルアニメ時代の感触に近い絵がリアルに動く印象を与える形になり不自然さが軽減された。今期俺が追いかけてた冬アニメで言えば葬送のフリーレンもメダリストも推しの子も呪術廻戦も地獄楽もこの技術をふんだんに駆使してる。

現時点でガキの頃の俺が観たら卒倒するレベルの動きが実現されてるけど人間の欲望は果てしないので、これからまた10年経ったら更に進歩するだろうね。でもオールドタイプ的には昔ながらのマンガ映画の動きも忘れ難い。写実派の行き着く先は1枚の写真に過ぎないってのと同じ理論で、作り物っぽいからこそ魅力的だし面白い。究極のリアルに近付いた2010年代の3DCGアニメが一歩後退するような形で手書き風のスタイルに落ち着いてるのも結局はそういう事でしょ。

2026年1月18日 (日)

僕のヒーローアカデミアと強い奴のインフレ

2年以上前、友人にヒロアカを薦められ一応観始めたもののファーストインプレッションは和製X-MEN(特にファースト・ジェネレーション)って感じで、ヴィラン連合も単なるチンピラっぽくてあまり魅力を感じなかったし、一風変わった学園ドラマとして完結するのかなと思いシーズン2の雄英体育祭辺りで観るのを止めて保留。

そのまま長いこと放置してたんだけど昨年末、気まぐれに続きを観始めシーズン3に入った辺りでこりゃそんな枠に収まるドラマじゃねえぞと考えを改め本腰を入れた途端オールマイトvsオールフォーワン戦でグワッ!とハートを鷲掴みされ、シーズン4の壊理登場以降ノンストップ。

シーズン6-FINALは連休を利用して寝る間も惜しんで一気観し全170話完走。本編中オールフォーワンが弟からマンガは最後まで読めとたしなめられるシーンがあるけど正にその通りだなと反省。今ではジャンプ系アドベンチャー物の最高峰と評するに至る。もう大傑作だわ。

俺が特に魅了されたのは100人を超えるであろう個性的なキャラ達が全員もれなく活躍する展開で、作者さんの創造力と構成力は無限かと思わされる程シビれた。キャラの活かし方や伏線回収も巧いよなぁ。ラスボス戦で主人公が絶体絶命のピンチに追い込まれた瞬間、印象的なキャラを再登場させて回避する展開とかもうヤバい。劇場でガイジンに見せたら拍手喝采間違いなし。俺も自宅で観ながら声出たもんな。

この作品も多分に漏れず強い奴のインフレが発生してるけどそれが破綻せずしっかり完結するのも見事。で、思ったのがヒロアカに限らず様々なアドベンチャー物の定型パターンになってる敵を必殺技で倒したかと思いきや逆に凶暴化して事態が悪化する展開のオリジナルは何だろうかという事。

即座に思い付くのは戦隊ヒーロー物の巨大化する怪人。あれ自体は完全にお約束で緊張感もなく、巨大化しちゃったから仕方ねえ巨大ロボで闘うかって感じだけど、そこを深掘って緊張感ある展開に再構築すればああいう感じなるので恐らくは幼少期に戦隊ヒーローを観てた作者さんが解釈を広げて定番化させていったんだろうなと思ったりして。

少し気になって戦隊ヒーロー物の巨大ロボ初登場が何時なのか調べたら初代の秘密戦隊ゴレンジャー(1975-77)、2代目のジャッカー電撃隊(1978)では登場せず3代目のバトルフィーバーJ(1979-80)が起点らしい。ただ、その前に巨大ロボを登場させたヒーロー物があって、それが東映版スパイダーマン(1978-79)。Wikiによるとここで登場させた巨大ロボのオモチャが好評だったので後のヒーロー物へ引き継がれ定番化したそうな。

勿論これがビッグバンという訳じゃなく何らかのオリジナルが存在するだろうと思いつつ更に掘り下げていくと丁度この時期に公開された2作品が脳裏をよぎる。ひとつはさらば宇宙戦艦ヤマト(1978)、もうひとつはジョン・カーペンターのハロウィン(同じく1978)。いずれにも倒しても倒しても倒れない悪役が描かれてて、この辺が大元になるのかなと個人的には思ってる。あと時代の流れだろうね。ウルトラマンのスペシウム光線や仮面ライダーのキック一発で解決する単純な展開じゃみんな満足出来なくなり多種多様化が進んで今に至ると。

俺も単純明快な勧善懲悪物が好きだったから半端に複雑化した過渡期のドラマはあまり好きになれなかったんだが今じゃそこに一捻りどころか数10捻り加えられて説得力が生まれたから素直に支持してる。例えば悪い奴にも事情があるという展開。昔はこれがホントに嫌いだったけど鬼滅にせよヒロアカにせよ、そこをしっかり作り込んでるからドラマに奥行きがあるし感情移入も出来る。

でもこれってドラマの完成度が高まっただけじゃなく俺自身の変化も影響してるかな。歳食うと色々寛容になり若い頃は認められなかった物もすんなり受け入れられたりするからね。

2025年3月27日 (木)

メダリスト 最新話まで読了

アニメ版メダリストに魅せられコミックDAYSで原作を読み始め、毎日配布の無料チケットと広告動画視聴で1日2話はロハで読めるからと最初のウチはチマチマ読み進めていたものの中部ブロック大会辺りで加速スイッチが入り結局は有料ポイントを駆使して最新話まで突っ走ってしまった。よって今この瞬間から原作勢の仲間入り。作品の素晴らしさもさることながらこれはもう世代だよね。スポ根物になれば無条件で熱くなり涙腺が緩む感性が梶原先生に遺伝子レベルで刷り込まれてるからどうしようもない。

あとヒロインvsライバルの天才少女という大道の図式ね。言わずもがな岡ひろみvs竜崎麗香、或いは北島マヤvs姫川亜弓を想起させ俺ら世代は否が応でも引き込まれる。更に言えば原作もアニメ版も視覚的な説得力が半端ないから問答無用で感情移入させられてしまう。

原作を読破した事で続きのワクワク感はアニメ版で堪能出来なくなったけど楽しみがなくなった訳じゃない。むしろ原作の熱過ぎる演出をアニメ版でどう処理するか興味津々。webを見渡すと皆同じ事を書いてるけど全日本ノービスをどう描くかが楽しみ過ぎる。恐らく2期以降に持ち越されるだろうから堪能出来るのは1-2年先か。それまで健康にだけは気を付けねば。これを観ずには死んでも死にきれん。

ちなみに俺が昨今アニメから入り原作を読み切ったのは鬼滅の刃、【推しの子】、葬送のフリーレン(休載中)に次いで4作目。他にもお気に入りのアニメ作品がチラホラあるけど原作読了はこれだけ。要はそれだけ刺さったって事だろうな。ただ意外な事に現在放映中のアニメ作品人気ランキングではベスト10圏外(Video & TV SideView予約ランキング調べ)。納得いかないけど今の若い世代にはこういう熱いスポ根ドラマはウケが悪いのかねぇ。

そう言えばビックリしたのが主題歌のMV。アニメ放映時に流れるCFでやたらカッコいいスケーターと米津玄師が共演してるな~とか思ったら羽生結弦選手じゃねえか! アニメ版(特にスケーティングシーン)の圧倒的な完成度にも驚いたけど巨額の予算を費やした超大作なんだと改めて認識。

 

2024年1月 2日 (火)

1年遅れでぼっち・ざ・ろっく!雑感

年末に上げるつもりだったけど大掃除やらPerfumeカウコン参戦やらとバタバタしてて結局年明け2日目になってしまった。まあいいや。別に誰かが待ってる訳じゃなし、勝手に熱く語りたいだけだし。

昨年観た14タイトルのアニメ中、質云々は二の次で個人的に最も刺さった作品を挙げるなら何を置いてもぼざろだろうな。とにかくリピート率が群を抜いてる。それこそ演奏シーンに限って言えば何度観返したか分からない。

そもそも俺は熱心なアニヲタじゃないからこの作品の事も去年の秋口まで全然知らなくて、たまたま目にしたこのシーンが最高みたいなツイートに触れ少し興味が沸きアマプラで観たのが最初。序盤はけいおん!の亜流か、ぐらいの印象だったもののブッ飛んだシュール系ギャグがちょっとツボに来たのでそのまま観続けたら5話の演奏シーンで脳天にキツいのを一発食らい、あとは無条件に最終回まで付き合わされ結束バンドのアルバム音源もDLし今じゃ二期を心待ちにしてる熱烈支持者の一人に。いや、これは傑作でしょ。それこそ幾つかの要素に限ればけいおん!を超えてるとすら思わされたり。

みんな書いてるけど俺も驚いたのは演奏シーンの作画クオリティ。コードフォームやフレットポジション、ストロークのタイミングが完璧に再現されてるから完全手書きじゃない事は分かるけどCGっぽさが希薄。昨今のアニメ技術に疎いから知らなかったもののこれはロトスコープなる手法で、実写の演奏動画を手書きでトレスしてるらしい。話題作とかではよく使われてるっぽいが相当手間暇かかるだろうから低予算の作品だと導入が難しいんじゃないのかね。要はそれだけ予算をしっかりかけた期待の大作だという事が伺える。

8話のぼっち覚醒にも勿論シビれたけど最終回の星座になれたらが決定打だったな。僅か3分の演奏シーンなれどそこに様々なドラマが集約されてて見事という他ない。これを観て原作のはまじあきさんも泣いたらしいけどそりゃ泣くでしょ。自作をここまで魅力的な形でアニメ作品として昇華して貰えたら原作者冥利に尽きると思う。

個人的に一番好きなのはぼっちが絶望的な機材トラブルをメンバーのサポートと本人の機転で何とか切り抜け、ホッと息をつくものの脇を見ればバンド演奏は続いてて、いかんいかんって感じで気を取り直し再び演奏に加わるシチュエーション。一言の台詞もなく画を見るだけで、ああこの娘も成長したんだなって事がひしひし伝わる。あと、初見じゃ絶対に気付かないけど何度も観返すと星座になれたらという楽曲の詞がこのシーンと完全にシンクロしてる事に気付く。声優さんの仕事も素晴らしかったな。もう携わった様々なジャンルのエキスパートが一致団結して作り上げた至高の名シーンだと思う。そして、感動のシーンでは終わらずスクール・オブ・ロック リスペクト(?)で〆という展開が良い。全編通してこの落差こそがぼざろの魅力だね。正にギャップ萌え。

熱く語ってきたけどこの駄文に触れ、取り敢えず5話と8話と最終回だけ観てみるかと思った貴兄へ一言。そういう見方をしても作品の魅力は1/100も伝わりません。主人公ぼっちの成長物語だから1話から飛ばさず観るのが絶対条件。特に最終回はそれまで付き合った視聴者へのご褒美なのでそこだけ切り取って観ても意味が無い。で、最初から5話まで観て乗れなかったら貴方とぼざろは相性が悪いので観続けても時間の無駄。

最後に作中登場せず放映終了後に結束バンド名義で発表された2曲のYouTube動画へリンク貼っておくけど、これも全編付き合った視聴者へのご褒美的なので作品を観た事ない人が聴いても恐らく、ふうん・・ってなもんだと思う。でも支持者にとっては神曲。そういう作品ですよ。

2023年12月31日 (日)

2023年に観た14のアニメ作品

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
【推しの子】
僕のヒーローアカデミア Season1.2(途中)
機動戦士ガンダム 水星の魔女
地獄楽
呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変
ゴールデンカムイ Season1-4
不滅のあなたへ Season1.2
ぼっち・ざ・ろっく!
SPY×FAMILY Season2
PLUTO
リコリス・リコイル
葬送のフリーレン
MFゴースト

アニヲタの人には全然敵わないけど年間14作品鑑賞というのは恐らく第二次アニメブーム以来。TVアニメはOPEDを除けば1エピソード約20分で、1シーズン平均12話だから約4時間。すなわち前記14作品の鑑賞に76時間前後費やしてるので長編映画40本に相当。そりゃ映画観る余裕なくなるわ。ちなみにBDやらDVDやらサブスクやらの映画鑑賞は8月以降完全に止まってる。それでも広い意味では映像作品に触れ続けてるから決して足踏みじゃないと思うようにしてるけど。

ハマった作品、そうでもない作品、色々あるけど最も琴線に触れた2023年公開作は【推しの子】って事になるだろうな。何しろ今もヤンジャン!で最新話を読み続けてるので。とにかく先が読めない。着地点が分からない。連載の方は話の佳境に入ってるけど、そこへ至っても突然トンデモ要素をブチ込んできたりするから目が離せない。アニメ放映時ネタバレが怖くて原作に手を伸ばしたのがキッカケなれど今では続きが気になり過ぎて毎週水曜深夜が待ち遠しく、ちょいちょい休載を挟むからそういう時は思いっきり凹む。こんな感覚久々だわ。下手したらガラスの仮面以来かも。

他の鑑賞作に関しては寸評をツイッターでつぶやいてるので興味がお有りの貴兄にはそちらをご参照いただきたく。ちなみに14作品中5作品が旧作という事になるけど、今年観た私的No.1作品はそちらへ含まれてる。まあ旧作とは言っても僅か1年前の作品なのだが。これに関しては長い話なるから一度切って改めて書く事にする。

2023年6月 8日 (木)

マンガとアニメの昔話

昨夜は【推しの子】全話読了後、初となるアニメ視聴。当然ながら先の読めないドキドキワクワク感は味わえなくなってしまったけど、それで面白くなくなる事もなし。原作に忠実なキャラたちが総天然色で動いて喋るのは魅力的だし、とにかく原作ファンも毎回絶賛する演出が見事。多方面で語られまくってるけど第6-7話とかホント素晴らしかったもんなぁ。内容が現実の事件とシンクロする事で少しミソが付いたみたいだけど、そんなの全く問題にならない神回であった。

しかしシーズン1で何処まで描かれるか分からんのだが、12話までとすればあのヤマ場までか。次に控えてるのが結構な大波だから描き切るには25話ぐらいまで引っ張らないと無理だし、恐らくあそこで切って次のヤマ場はシーズン2へ持ち越しになるだろうな。嗚呼待ち遠しい。ちなみに手元の単行本だけど1回読んだら絶対読み返さないようにしてる(うろ覚えぐらいでアニメ作品と向かい合った方が楽しめるに決まってるので)。だから早々に手放しちゃっていいんだけど、逆にアニメで放映済みのエピソードはオリジナルを再確認したくなるからもう暫く持ってようかと。

ところで連載中の原作マンガを読み切ってからアニメ作品へ向かい合うのは下手したら浦沢直樹さんのYAWARA!以来。鬼滅も全話読んだけど連載終了後に単行本を一気読みしたクチなんで。ちなみにYAWARA!はバルセロナ五輪の翌年1993年に完結。何とまあ30年前ですか。今となっては古典だな。更に言えば週刊誌を毎週買ってまで読んだ唯一のマンガでもある。他にもドカベンやら北斗やら連載をリアルタイムで追いかけたマンガは色々あるけど、いずれも立ち読みや友人との回し読みで済ませてたから毎週楽しみに買ってたマンガ雑誌はビッグコミック スピリッツが最初で最後。

ガキの頃は金がなくて買えなかったって事情もあるか。手元に1冊だけある70年代の週刊少年チャンピオンを見たら定価130円。高校生にもなればバイトして苦もなく買える金額だけど小学生じゃなけなしの小遣いはたいてもせいぜい月イチでしか買えない。だから雑誌じゃなく単行本で、少しでも出費額を抑えるため古本屋で探して買ったり。そんな貧乏ライフを満喫してた頃、家へ遊びに行けば雑誌が部屋にゴロゴロ転がってて単行本も全巻揃ってる金持ちの息子が同級生に居て心底羨ましかった事を思い出す。今も昔も不公平な世の中だぜ。

時代は変わり、今やジャンプ+に飛べば最新話が無料で読めちゃう有り難き未来世界。更に言えば狙いなのか分からないけど【推しの子】はアニメ放映終了の30分後に最新話を読める流れになってる(但し今週は休載)。ガキの頃の俺にしてみれば夢みたいな話だな。でもまあ、何もなかったあの頃にはあの頃ならではの楽しさがあったから、長生きした分どっちも楽しめてるって事で納得しようかと。

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