2025年10月16日 (木)

直筆サイン入りフォトカード付 METAL FORTH アナログ盤 到着

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結局買ってしまった。CDダブらせても仕方ないのとフォトカードが傷んで届く可能性が低いと判断してアナログ盤を選択。本体価格はほぼ一緒なれどアナログ盤は嵩むから送料が高いんだよね。でもまあ背に腹は代えられない。

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うむ、今回はコンディションもバッチリだ。難を言えばすぅさんサインがややインク切れっぽい所か。

折角なので前回のと並べてみる。

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やはりすぅさんサインは前回の方が当たり。逆にももサインは今回の方がハッキリしてる。もあサインは安定感あるなと。

前回のサインは難あり品としてCD込みで割安放出しようかと思ってたものの、こう並べてみると手放すのが惜しくなったので手元へ残す事に。

根拠のない憶測だけどebayやヤフオクでの露出度から察するに今回の直筆サイン入りフォトカード、総数1000枚以上2000枚以下ぐらいな気がする。1stの方は500枚前後じゃないかな。

まあレアリティが高かろうが低かろうが今のところ手放す気はなし。余命宣告でもされたら考えるけどね。

2025年10月 1日 (水)

BABYMETAL METAL FORTH 購入特典 直筆サイン入りフォトカード

全米ビルボードチャートのトップ10に食い込む快挙を成し遂げたベビメタのMETAL FORTH、通算5枚目のアルバムなれど前作THE OTHER ONEは番外編扱いで今作が実質4thアルバムという事らしい。改めて聴き直すと確かに前作は他3作とは若干雰囲気が異なり、今作は正にベビメタの真骨頂とも言えるふざけた曲(最大級の褒め言葉)が目白押し。特に2曲目RATATATAと3曲目Song3の破壊力が強烈。RATATATAは去年のFOX_FESTでElectricCallboyとのコラボを生で観たけど最高だったな。

話をMETAL FORTHに戻すとアメリカ市場では販促のため直筆サイン入りフォトカードが数量限定特典として同梱され、恐らくは数千枚単位のサインが出回る事になった。とは言えAKBまがいの商法が通用するほど米ビルボードは甘くないのでトップ10入りは純粋に人気が反映された結果だろうなと思ったりしてる。

米国内販売のみの特典という事で正規ルートでの入手は叶わなかったもののe-bayを覗けば当然ながら転売品が山ほど出品されてる。但し転売にも2パターンありゴリゴリのボッタクリ野郎と、ちょっとだけ小遣い稼ぎさせてくれよの比較的良心的な転売屋が混在する。前者の出品額は10万とかの狂人レベルで後者は送料込み7-8000円程度。前者は論外だけど後者の出品物にはそそられるし正規販売より多少割高でもチップ代わりに買ってやるかと思わされたり。

で、送料込み約8000円のサイン付きCDを落札し、少々時間かかったけど昨日届いたのがこれ。

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贋作が容易なので若干不安視した部分もあるけど見たところ本物みたいね。まあ現時点じゃ偽物作りより本物を入手して上乗せ価格で売り捌いた方が効率的だから真贋の心配が必要になるのはもう少し先の話。

 











 

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CDケースの爪で噛み込んだ跡がクッキリ付いた難あり品でやんの。こういうの海外通販だと有りがちなんだよなぁ。国内なら有無を言わさずクレームだけどサイン自体は本物っぽいしCDには何も問題ないし、ガイジンとやり取りを続けるのが面倒臭いので今回は泣き寝入りする事に。

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折角なので懐かしい物を引っ張り出して並べてみる。右は2015年のROCK ON THE RANGEで販売された1stの特典サイン。並べてみるとすぅもあの筆跡が同じに見えるので1stのが本物と確信を持てた意味でも入手した意義は大ありだった。

ただコレクター的に入手したサインがキズモノってはどーにも納得いかず、再度e-bayで別の出品物に手を出す可能性ありあり。似たような価格の出品物がまだゴロゴロしてるんで・・

あと物色してて気付いたのが、

Bm

なんじゃこりゃ。プリントラン20のすぅさん直筆サインカードらしいけどパック封入販売されたトレカじゃなさげだし、不勉強ゆえ現時点では謎。

2025年9月30日 (火)

HUBのPerfume呑みもコールドスリープ

ベビメタ呑みが面白くて、同じ事をPerfumeで出来ないかなと思いつつ2018年頃から始めたHUBのパフュ呑みだけど本家がコールドスリープという事になれば当然こちらも冷凍睡眠・・つー訳で第一部終了の場となった9/22.23HUB東京ドームシティ ラクーア店でのパフュ呑みルポなんぞを。しかし俺って終演前後のラクーアHUBはベビメタとパフュしか経験ないけど恐らくどのアーティストでも似た様な雰囲気だろうから何時の日か別のアーティストでも体感したいなと思ったりして。

22日は夜勤明けという事もあり終演後のみ出向いたけど23日は開演前も終演後も足を運び数多の同志たちと飲み交わす。今までと少し違ったのは何時もならスポーツ中継を流してる店内モニターにパフュのMVが延々映し出されてた事。それも客が増えていくにつれ音量もどんどん上がっていくというサービスぶり。これが起爆剤となり両日共すげー盛り上がった。選曲も良かったな、酔ったパフュヲタに聴かせたら狂う楽曲(エレワ、チョコ、ポリリズム等々)をメインに持ってくるあたり恐らくは店側に同類が居ると読んだ。

面白いのが最初のうちは皆そこそこ冷静で俺がMVに合わせてコールしても若干浮いたりしてたのに、いい感じにアルコールがまわりエンジンかかってくるとみんな発狂して店内がコールで埋め尽くされたりして。酒の力、偉大なり。

初めましての人が毎回居るのもパフュ呑みの特徴で、ベビメタ呑みの方はほぼ固定メンバーになりつつあるもののパフュ呑みでは新鮮さが保たれてる。これはファン層の広さがその要因だろうね。今回も20代の若さで7-80年代のテクノポップに精通してるファンに出会って色々刺激を受けたり。

中でも一番印象に残ったのは初日の終演後、店内で見事なフリコピを披露した美容師の兄ちゃん二人組。彼等のパフォーマンスに触発され他のグループも自慢のフリコピを始めたりして何故かHUBがダンスフロアに。こんな楽しい呑みは18-19カウントダウン後の新横HUB以来だったな。

この愉しみを凍結せざるを得ないのは寂しいことこの上ないが、今回飲み交わした同志の中には2020年以来の人も居たりしたから、そう考えると5-6年凍結しても同じ事だったりするんだよね。彼等との再会が何時になるか分からないけどPerfumeが活動再開したらまた飲み交わす事になると思うから、その日まで健康を保たなきゃ。

2025年9月28日 (日)

Perfume ZO/Z5 Anniversary “ネビュラロマンス” Episode TOKYO DOME 2025/9/22.23

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閲覧者が激減し過疎化したブログだから何一つ考慮せず15年の思いをぶつける心持ちで超長文をアップする事に。

東京ドーム公演の前日に突然発表されたPerfumeのコールドスリープ宣言、驚かなかったと言えば嘘になるけど個人的には結構肯定的で、リフレッシュに最適な時期だとも思ったし、もう心ゆくまで休んでから様々な事に挑戦していただき何時の日か3人での活動を再開して貰えれば何も言う事はないというのが率直な感想だったりする。

ただ、頭ではそう思っても深層心理に結構なダメージを食らったようで活動休止を知った直後から奇行が始まる。ドーム公演も近いし普通のファンなら過去のDVDを観たり新譜を聴き返したりするんだろうけど当の俺はどういう訳かキャンディーズのヘビロテが止まらない。後楽園球場のファイナルコンサートを久々に観返して涙したりSpotifyでヒット曲のみならず世間にあまり知られていないアルバム収録曲を移動中にずっと聴き続けたり。

思い返すと2010年の初ドーム公演直後に俺は当ブログでこんな事を書いてたりする。

Perfumeの東京ドームライブを観に行った時、最後の曲を終えたメンバーの退場方法がキャンディーズのファイナルコンサートと全く同じだった事に不思議な印象を覚えた。勿論、キャンディーズのファイナルは最後の瞬間であり、Perfumeの場合はまたお会いしましょう!と言いつつの幕引きだから意味合いは全然違うんだけど、どうもこの2グループには運命共同体の様な印象を持ってしまう。

3人組の女性アイドルグループという事は言うに及ばず、MCでは必ず敬語を使う謙虚さや笑いも取れる明るいキャラ等、やってる音楽は全然違うのに共通項が凄く多い。webを見渡すと同じ考え方の人も多いね。勿論、大抵は同世代だけど。


解散じゃないにせよキャンディーズと同じ後楽園の地で第一期Perfumeラストライブの場へ立ち会う事が決まった瞬間、両ユニットのシンクロ度が一気に高まったせいなのかも知れない。そんな訳で初日も2日目もキャンディーズを聴きながらドームへ向かった訳だけど当然ながらライブ会場の雰囲気はあの伝説のファイナルコンサートとは大きく異なってた。これはメンバーのみならずスタッフの配慮だと思うけど悲壮感は皆無で、妙にしんみりする事なく常に前向きな気持ちで送り出す事が出来た。勿論、ところどころでウルウルさせられる瞬間もあったけど感傷的な気分にはならなかったな。

これもキャンディーズと重ね合わせてしまうけど、解散後ランちゃんスーちゃんは女優として大成し、ミキちゃんも表舞台から姿を消す前にヒット曲を出してるからPerfumeの3人にも様々な期待をさせられ、それはユニットとしての活動と同じぐらい楽しみだったりする。あ~ちゃんはその歌唱力を活かしてソロアルバムを出すのもありだし、のっちにせよ椎名林檎との見事なデュオを披露してるから本格的にユニットを組んでの音楽活動だって期待出来る。かしゆかとてレポーターとしての実績があるから寂しい思いをさせられる事は皆無じゃないのと思ったりして。

とは言えそれもこれもゆ~っくり骨休みしてからでいいですよ。再結成にせよ5年後だろうと10年後だろうと全然構わない。休止期間があまり長いとこっちが鬼籍に入ったりするから健康にだけは気を付けなきゃだけど、何時の日か新生Perfumeが観られるなら何一つ文句ないス。むしろ楽しみが一つ増えた位の心持ちで慌てず騒がず再会の日を心待ちにしたいと思う。

***

ライブの事に一切触れてないのでここからはドーム公演の私的感想。新譜ネビュラロマンス後篇の収録曲を軸に定番曲を全編ちりばめたファンも納得の構成で大いに盛り上がったけど、中でもベストパフォーマンスを挙げろと問われれば恐らくは過半数のファンと同様でPerfumeの掟2010初ドームver.再演しかない。あのリズムパターンが流れ始めた時の会場のどよめきと、それがPerfumeの掟2010だと確信したオーディエンスの盛り上がりは異常で、俺自身も全身総毛立った事を思い出す。

コアなファンには説明不要だけどこれが曰く付きで、10人のかしゆか(大型ビジョンに映し出された9人のクローンを携えてダンスを披露するパフォーマンス)が失敗とまでは言わないけど大成功ではなかった。後の対談等で明らかになるのだがこの日かしゆかは体調不良と緊張で1曲目の動き出しタイミングを誤り、それを最後まで引きずってしまい満足なパフォーマンスが出来なかったとラジオ番組内で泣いて悔しがった逸話がある。特に10人のかしゆかは最大の見せ場でもあったからファンの間ではこれが悔し涙の要因と解釈されてたりする。

実際のところ大型ビジョンとのシンクロには演者の体調や緊張度のみならずイヤモニのレベル等も絡んでくるから様々な負の要素が絡み合っての結果だったとは思う。ただ結果的に完璧なパフォーマンスを披露出来なかったという事で遺恨を残す形になる。それが15年の時を経てリベンジされるってんだから血が沸点まで湧き上がるというもの。

今のかしゆかは数多の修羅場をくぐり抜け10000km離れた2人ともフェイクの影とも寸分違わずシンクロ出来る実力の持ち主だからそりゃもう10人のかしゆかだって完璧にこなせます。そんな事は百も承知だけど、あの場でパーフェクトなパフォーマンスを見せつけられたら発狂しますよ。帰宅後2010年版のPerfumeの掟を観返したら、かしゆかは極度の緊張で表情がこわばってる。でも2025年は笑ってるように見えた。何かもう15年という時間の重みを含め感慨深かったな。

ライブ後の帰宅途中、何でまたキャンディーズのヘビロテに囚われたのか自分なりに考えて出た結論は、ひょっとしたら1978年のファイナルコンサートに参戦した全キャン連の生き霊が俺に取り憑いてあの日俺らが観たかったのはこういうライブだったんだぜと伝えに来たんじゃないかと。それなら色々と合点がいくのでそう考える事にする。

取り敢えず俺のPerfume推し活もこれにてコールドスリープ。俺にはベビメタやら何やら他にも推しのアーティストが居るからそれほど寂しい思いをしなくて済むけどPerfume一筋の人は辛いだろうな。でも必ずパワーアップして帰ってくると約束してくれたんだから悲観せずその日を一緒に待ちましょ。

ライブの話はここまで。一旦切ってアフターのHUB呑みネタを語ろうかと。

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2025年8月18日 (月)

紅月-アカツキ-(BABYMETAL) 弾いてみた 12歳ギター練習中

約1年半前にアップされた動画だけど最近はベビメタ関連の動画をマメに掘ってないから今日の今日まで気付かなかった。いやもう素晴らしい。技巧的に優れているのは勿論のことピッチが安定してるから聴いてて心地良く、間奏のツインギターなんか感涙レベル。千里さんよよかさん同様、この娘も将来的に大成して欲しいと切に願うのみ。

2025年5月30日 (金)

今更ながらSpotify

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我が愛車オンボロBMW Z3のカーステは当時物のCDラジカセで当たり前だけどUSB端子なんか付いてないしそれ以前に外部入力機能がない。そんな訳で最新型のカーステに差し替えようとオートバックスへ行ってみたら古いBMW用の変換ケーブルが絶版の為、現行のカーステ取り付けは不可との事。仕方なく最初のうちはモバイルスピーカーでiPhoneに入れた曲を聴いたりしてたけど面倒臭くなり、車に乗る時はノイズ混じりのJ-WAVEという生活を1年以上続けてきた。ところが先月こういう物を買いまして、

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有線タイプのカセットテープアダプター。Amazonなら1200円程度で、たまにノイズが乗ったりするから100点満点じゃないけど入力端子のミニプラグをType-Cへ変換してやれば車のスピーカーでiPhoneの曲を再生可能になった。ちなみにこれの前にBluetooth対応のアダプターを買ってみたらノイズを拾うだけじゃなく曲間にブランクが入ったり曲頭0.数秒切れたりLR出力が逆だったりと全く使い物にならない粗悪品。ちゃんとしたのもあるかもだけど俺が買った奴はダメでしたね。スマートさに欠けるけど有線の方が断然使える。

おかげさまでラジオだけじゃなくお気に入りの音楽を車で堪能出来るようになりSpotifyの利用頻度が格段にアップ。最近まで全く活用してなかったんだけど数ヶ月前から子守歌代わりにジャズなんかを再生するようになり、リピート再生せず放っとくと関連曲を適当にチョイスしてくれるのが便利で夜だけじゃなく通勤時も聴いたりしてて、それをそのまま車へ持ち込む形になったと。

夜や通勤時は寝る為のBGMって感じだからジャズやインストばかり。でも車で聴くならもう少し音楽自体を堪能したいって事で未聴のまま保留してた邦楽の名盤を気まぐれに掘り下げ始めた。手始めに聴いたのが四人囃子の一触即発と細野晴臣のはらいそ。どっちもビックリする程の傑作だったな。あと、はっぴいえんどの諸作品。20代前半の頃、頭脳警察に傾倒してた事が災いして、ちょっと聴いたら凄く甘く感じられてこんなのロックじゃねえとか思ってまともに聴かなかったんだけど、今になってちゃんと聴いたらしっかりロックしてるじゃないの。もうホント、こういう食わず嫌いは絶対ダメね。

今日は何となく原田真二の1stアルバムを。当時ヒットシングルは死ぬほど聴いたけどアルバムをちゃんと聴いた事なかったなと思って。で、これもリピート再生せず適当に流してたら70年代後半のJ-POPがわらわら弾き出され面白くて仕方ない。ちなみに原田真二さんがデビューしたのは1977年だから俺は若干11歳。背伸びしたがり絶頂期で邦楽ヒットチャートにも凄く敏感だったからあの頃のヒット曲はほとんど記憶に残ってる。ザ・ベストテンが始まったのも丁度この頃だね。なんかあの時代にタイムトラベルしたみたいで車中が不思議な空気に包まれ、買い物で地元をウロウロしてるだけなのに何ともエキサイティングな時間を満喫出来た。

今のところは邦楽メインだけど洋楽にも手を伸ばしたら際限ない。とは言え聴いておきたい洋楽の名盤は星の数だし検索さえすれば即座に弾き出されるし関連曲もチョイスしてくれるから音楽好きにはたまらんツールだね。日本でSpotifyのストリーミングサービスが始まったのは2016年という事だから9年遅れだけど、その分ラインナップが充実したので結果オーライ。今更ながら徹底的に楽しみ尽くそうと思ってる。

【追記】
原田真二さんのキャンディってビートルズのミッシェルの強い影響下で作られた曲だという事に約半世紀遅れて気が付いた。全くもって今更だけど気付かないで死ぬよりマシか。

2025年4月 8日 (火)

愛して愛して愛して

俺、不勉強だからボカロ曲の事には疎いんだけど最近放映されたNHKのドキュメンタリー番組がやたら刺さったので気まぐれにKikuoさんのオリジナルとAdoさんの歌ってみたVer.を聴き比べてみたりして。

Adoさんの表現力はホントに素晴らしくて圧倒されるけど比較するとオリジナルの初音ミクの方が脳天に来る、つーかゾクッとする怖さがある。少女の承認欲求を描いた生々しい歌詞に無機質なボカロの声というアンバランスさが逆に聴き手の感性を刺激する。

2025年2月26日 (水)

GREEN DAY JAPAN TOUR 2025 Kアリーナ横浜 2025/2/25

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去年の8月だったか仕事帰り地下鉄に乗ったら車内に広告ステッカーが貼ってあり、見るとグリーンデイの来日公演が2月にあるという。もの凄くコアなファンって訳じゃないけどAmerican Idiotは一時期相当聴き込んだし一応全アルバム視聴済みだから一度は観てみたいと思いつつ、オフィシャル3次先行だったけど申し込んだら余裕の当選。もう歳なんでオルスタは敬遠してシートのS席にした。A席よりはマシだけど遠かったなぁ。オープニングアクトの時にSS席の様子を見に行ったら最後列でも距離感が全然違うから4000円ケチらずSS席にすりゃよかった。

でも始まっちゃうと距離はさほど気にならなくなる。個人的に嬉しかったのはAmerican Idiotの曲をガッツリやってくれた事。特に組曲を生で聴かされた時はちょっと感極まってしまった。あとDookieからも5曲か。去年リリースされた新譜(Saviors) からは数曲だけでライブ構成が完全にDookieとAmerican Idiot中心。この2枚が最重要アルバムって事は確かだけどグリーンデイのセトリって毎回こんな感じなのかね。

ライブの感想はこれぐらいにしてグリーンデイにまつわる昔話を。1990年代半ば、たまたま聴いてたラジオから印象的な曲が流れてきて、音は完全にパンクだけどメロディが凄くキャッチーで、ボーカルの声もクリーンでロックよりはポップ寄り。これが妙に刺さって気になったもののアーティスト名と曲名を聞きそびれて暫く自分の中では謎の良い曲という位置付けになった。

暫くすると同じアーティストの楽曲と思われる曲がラジオから流れてきたので慌ててカセットテープに録音。これも曲紹介がなかったから謎の曲扱いで、周囲の音楽好きに聴かせて正体を探ったものの有力情報は掴めず・・つーか、そもそも俺の回りにロック系の音楽好きが居なかったのでお手上げ状態。

それから半年ほど経過し、確かヨドバシカメラだったと思うけどオーディオ機器売り場のCDラジカセで前記のアーティストと思われる楽曲がリピート再生されてて、ラジカセ買う気もないクセして店員を呼びこの曲は一体何???と聞いてみたらようやく正体が判明した。あの時の店員さん、バカな客でホントごめんなさい。

その時リピート再生されてたのはインソムニアックというアルバムでアーティスト名はグリーンデイ。この情報を元に音楽雑誌を読み漁り、インソムニアックの前にリリースされたドゥーキーというアルバムに探し求めてる曲が収録されてる可能性が高い事が分かり試聴もせず購入。そしたら案の定お目当ての曲が7曲目に収録されてた。それがBasket Caseね。あと慌てて途中からカセットに録音したのは5曲目のWelcome to Paradise。

今みたくネットもサブスクも曲検索アプリもない時代だから俺がBasket Caseをラジオで聴いてからドゥーキーへ辿り着くまでに1年以上費やした。だからこそ逆に愛着が湧いてグリーンデイのアルバムは新譜が出れば聴いてた。インソムニアック、ニムロッド、ウォーニングはレンタルで済ませちゃったものの次のアメリカンイディオットはしっかりCDを購入。古い話だからうろ覚えだけどラジオとかで楽曲を聴く前にグリーンデイの新譜かあって感じでジャケ買いした気がする。で、1曲目のイントロに脳天カチ割られた。続く組曲にも圧倒されたっけ。

長らくフーのトミーや四十人格、ビートルズのアビイロードB面辺りにインスパイアされたのかなと思ってたけど今回のツアーでは冒頭にクイーンのボヘミアン・ラプソディが流れる。ああ、確かにボヘミアン・ラプソディ的でもあるか。やっぱライブへ行くと色々と新しい発見があるね。

で、今回思ったのはAmerican Idiot全曲の和訳を読まなきゃダメだなと。さすがに表題曲やWake Me Up When September Ends辺りは和訳もしっかりチェックしたけど組曲は全貌を把握出来てなかったりする。そんな訳でこれからweb検索してAmerican Idiotの真髄に迫ろうかと。20年遅れだけど、なんにもしねえでいるよりはずっとマシなんだぜ。

2025年2月 7日 (金)

ちあきなおみ / 喝采 太田裕美 / 木綿のハンカチーフ

おまかせ録画したNHKアナザーストーリーズ ちあきなおみ ~喝采と沈黙の間で~ 視聴。改めて聴いても喝采ってすげえ歌だなと。ちなみにこの曲がリリースされレコ大を受賞したのは1972年。ボクちゃんまだ6歳ですね。当然ながら真価を知るのは相当後の話。しかしちょっと聴きたいなと思ったらSpotifyやYouTubeですぐ聴けるんだから有り難い時代ですこと。

以前マツコの知らない世界でも喝采を取り上げてて、この3分35秒の歌の歌詞はたった220文字で構成されてるんだと。何とまあTwitterのつぶやき2つにも満たない。昔っから無駄にダラダラ長い駄文しか書けない俺なんか平伏すしかないし、ただ単に短きゃ良いってもんじゃないから難しい。極限まで贅肉を削ぎ落とした上でどんな言葉をチョイスするのかが作詞家の腕の見せ所。もう半世紀に渡り語り尽くされてきたから今さら俺がとやかく語るのも野暮な話だけど、

いつものように幕が開き 恋の歌うたうわたしに
届いた報らせは 黒いふちどりがありました

この一節はホントに素晴らしい。時代を考慮すると訃報の電報って事なんだろうがそれを報らせという当て字で表現するあたり古典文学に相通ずるなと。

喝采を別にして言葉のチョイスが見事な昭和歌謡の話になると即座に思い浮かぶのは太田裕美の木綿のハンカチーフ。いや、他にも素晴らしい歌は沢山あるけど何故かこれが筆頭に弾き出されてしまう。

恋人よ ぼくは旅立つ
東へと向う列車で

もうこの一節でノックアウト。都市名なんか要らない、で全てが伝わるという潔さ。更に言えば場所を特定していないからこそ聴き手の想像力が搔き立てられイメージは無限に広がる。なんかもう五七五の17文字で宇宙を表現した偉大な歌人たちのDNAすら感じさせられたり。ちなみに木綿のハンカチーフの歌詞は346文字。喝采よりは多いがそれでも3ツイートに満たないシンプルさ。

逆に昨今のヒット曲は平均680文字の歌詞で構成されてるらしい(これもマツコの知らない世界の受け売り)。まあ言葉の洪水もまた表現の一つだしそこに美学も魅力も感じるから優劣は付けられないけど好みで言うと限られた文字数で勝負する昭和歌謡に軍配を挙げたくなってしまう。俺も古い人間だからこれはもう仕方ないね。

2023年7月 8日 (土)

追悼 中村治雄(PANTA)

癌で闘病中という話だったから覚悟はしてたけど、やはり寂しいな。ここにも書いた通り20代の頃、追っかけレベルで傾倒した俺にとっては唯一無二の日本ロックスターなので。その肉体が荼毘に付されこの世から消えてしまう前に思い出話を綴っていく。

初めてPANTAさんの存在を知ったのは1980年頃たまたま聴いたFMラジオで、狂い咲きサンダーロードの挿入歌としてつれなのふりやが流れた時。過激なロッカーとして紹介されてたものの曲自体に過激さは感じられず、ただPANTA&HALという名前がやけに印象的で脳裏にインプットされる。

実際にアルバムを聴くのは相当時間が経過した1987年頃。この時期に日本語ロックのルーツを探求し始めたんだけど、そういう事をすれば当然、頭脳警察へ行き着く。で、色々調べたら70年代初頭の武勇伝がわらわら出てきて一気に興味が沸いた。ナイスなタイミングで頭脳警察のベストCDがリリースされ、期待に胸膨らませて聴いた際のファーストインプレッションは正直こんなもんか・・って感じ。当時の俺はアナーキーやらARBやらスターリンやらメジャーデビュー直後のブルーハーツやらを聴きまくってたのでその影響が大きかったんだと思う。進化形に慣れ親しみ過ぎたんだな。

この時期PANTAさんの最新ソロアルバムはR☆E☆D。これも聴いたけど小洒落たPOPな音だなってのが第一印象。そのすぐ後にリリースされたクリスタル・ナハトも似た印象を受けた。ただ、妙に引っかかる。音はPOPなのに詞の内容が極めてハード・・にも関わらずハードさがダイレクトに伝わってこない。何というかオブラートに包まれた印象。これは一体どういう事?と思いつつ音楽雑誌で関連記事を読み漁ってたら全ての謎が解けた。頭脳警察時代からPANTAさんはレコ倫に目を付けられてて、ストレートな表現だとNGを食らうので処世術的にこういう表現スタイルを確立させたのだと。

その事実に触れ改めてR☆E☆Dとクリスタル・ナハトを聴き返したら印象が180度変わった。もう何つーか羊の皮を被った狼の本性に触れ叩きのめされた感覚。さらに遡って頭脳警察を聴き直すと時代の息吹をも感じられるようになりズブズブとPANTAX'S WORLDへのめり込んでいく。そして今は亡き渋谷ライブインでPANTAさんのライブを観るんだけど音が滅茶苦茶ロック。アレンジ自体はCD音源と変わらないのに伝わる物が全然違う。俺、今まで一体何を聴いてたんだ??と思ったし、それより何よりロックは生で聴かなきゃ本質が掴めない事を肌で感じ病み付きにもなった。そういう点でもPANTAさんからは色んな事を学んだ気がする。

俺は一介のファンに過ぎずPANTAさんご本人との交流機会は一切なかったけど、MCや文献から滲み出る人柄に惹かれる部分も多かった。凄くマニアックで話が面白い人だなと。自伝に綴られた単車や車に関する持論に強く共感しつつ、アイドルやギャルゲーの造詣が深いというエピソードに触れた時はPANTAさんらしいなぁと思わされたり。僭越ながら他人とは思えない親しみ易さが感じられる。カリスマ性ってのはこういう事を言うんだろうな。

一度でいいから直筆サインをいただけたら嬉しかったけど残念ながらそういう機会に恵まれる事もなし。でも手元にはこんな物があったりして。

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PANTA&HALのCD-BOXをヤフオクで落札したらライナーノーツに直筆サインが書かれてた。数量限定の予約特典らしいけど備考欄に何の記述もなかったからビックリした事を思い出す。

あと、少し病的だけどこれ。

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日清パワステか大宮フリークスでPANTAさんが投げたピックと、手渡されたセブンスターの吸い殻。当時ライブへ通った人なら知ってると思うけどPANTAさんはアンコールでタバコを吸いながら現れ、最前列の客に吸いかけのタバコを手渡してから演奏を始めた。PANTAさんなりのスキンシップなんだろうけど、ある日のライブでは俺に白羽の矢が立ったわけ。愛煙家時代は俺もセブンスターを好んで吸ってたから、その点でも親近感を覚えたなぁ。

PANTAさん、貴方が居なくなって寂しいけど投げられたロック精神は今も俺の中で強く脈打ってます。今はただゆっくりお休みください。ありがとう、そしてお疲れ様でした。

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